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試合解説2026/05/18

ブリヂストンレディスオープン 2026・データで組む10の理想ペアリング

袖ケ浦CC・4日間・雨予報の中、jpg-labo指標とJLPGA公式スタッツで描く30人組

JLPGA今週のメイン舞台はブリヂストンレディスオープン。場所は千葉県・袖ケ浦カンツリークラブ、5月21日(木)から24日(日)までの4日間。木曜以降は千葉県内で雨予報が出ており、コンディションの読みが問われる試合になりそうです。

出場予定選手は116名。Sky RKBで激闘を演じた桑木志帆選手・髙野愛姫選手・佐久間朱莉選手が連戦、米LPGAから古江彩佳選手と馬場咲希選手も帰国参戦。QTファイナルステージ1位通過の倉林紅選手などルーキーも揃い、世代を超えた顔ぶれです。

タイトルスポンサーであるブリヂストン契約プロ19名のうち、今週は16名がエントリー。これも今大会の隠れた読みどころです。

ペアリングは大会側で決まりますが、jpg-labo独自の指標とJLPGA公式スタッツを組み合わせると「もしこの3人を同じ組にしたら面白い」が見えてきます。今回は10組ご紹介します。

1. 🏷 ブリヂストン"クラブまで契約"組:阿部未悠・佐藤心結・鶴岡果恋

ブリヂストン契約プロには契約レベルにバリエーションがあり、ボールだけの契約から、クラブ・シューズ・アパレルまで含めたフルライン契約まで幅があります。この3人はクラブまで含めた本格的な契約プロ。

阿部未悠選手はミネベアミツミ所属の中堅実力派、Sky RKBでも好位置につけていた選手です。佐藤心結選手と鶴岡果恋選手は関東出身の同世代でもあり、ライバル意識と仲間意識の両方が見られる組み合わせ。鶴岡選手は平均ドライビングディスタンス252.7yで出場選手中Top3に入る飛距離タイプ。

スポンサーの"看板"が3人揃う組として、ギャラリーが多く付くはずです。

2. 🌧 雨女王対決組:佐久間朱莉・髙橋彩華・三ヶ島かな

千葉県の予報は木曜以降雨。雨女王指標で佐久間72.9(全体2位)、髙橋67.6、三ヶ島64.3。3人とも雨ラウンドで偏差値60を超え、コンディションが崩れたときに崩れない。「いつも通り」を保てる選手の代表格が並びます。

佐久間選手は女王指数2位、Top10率全体1位の80.1、髙橋選手は女王指数1位、安定度1位の71.6。最強の2人が同じ「雨」というコンディションでぶつかるとどうなるか、シナリオとして純粋に強い組です。

3. 🌏 古江凱旋×Sky RKB主役組:古江彩佳・桑木志帆・髙野愛姫

米LPGAの本流で戦う古江選手(女王指数82.6・規格外)と、Sky RKBで激闘を演じた桑木選手(優勝・直近5戦女王1位の72.0)、髙野選手(首位タイ→2位、直近5戦69.8)。

古江選手と桑木選手は生まれ年が近い同世代。Sky RKB主役の桑木と髙野が、米LPGA帰国組の古江に挑む構図でもあり、世代ライバル組でもある。米国仕込みのショットメイキングが袖ケ浦のロングコースでどう出るか、Sky RKBの勢いがそのまま続くか、初日からスコアの差し合いが見られそうです。

4. 🚀 馬場凱旋×新人同世代組:馬場咲希・伊藤愛華・荒木優奈

全米女子アマ覇者でLPGAツアーメンバーの馬場選手、同じくブリヂストン契約プロの新人・伊藤愛華選手、契約プロ若手の荒木優奈選手(直近5戦69.1、女王指数63.0)。

馬場選手と伊藤選手は同世代の新人で、ともにブリヂストン契約プロ。馬場が米国を主戦場にする中、伊藤は国内ツアーで基礎を築き上げる対照的なキャリア。「契約プロの新世代3人」が同じグリーンに並ぶ画は、スポンサーとしても非常に強い。

5. 🎓 世代縦断組:横峯さくら・大山志保・倉林紅

39歳ベテラン横峯、52歳レジェンド大山、2025QT1位通過の新人倉林。3世代のスタートホールが、JLPGAの「層の厚さ」を一枚で語ります。倉林選手はまだプロデータが少ないため指標に出ていませんが、ここで先輩と比較される機会を得ること自体が見どころ。

6. 🏹 飛距離大砲組(250y+):山路晶・稲垣那奈子・神谷そら

JLPGA公式スタッツで平均ドライビングディスタンス250yard超のロングヒッター3人。山路選手253.0y、稲垣選手251.3y、神谷選手250.6y。袖ケ浦のロングホール(パー5)で2オンを狙えるパワーの組み合わせ。神谷選手はまくり女王指標70.7で全体2位、最終ラウンドで飛距離を武器にスコアを動かせる二刀流タイプ。3人のティーショットの飛距離合戦が4日間続きます。

7. 🎯 パター名手組(平均1.8未満):菅楓華・河本結・小林光希

JLPGA公式の平均パット数で1.8未満は出場選手中わずか数名。菅選手1.728、河本選手1.784、小林選手1.790。グリーン上の精度で結果を出してきた3人。GIR(パーオン率)はそれぞれ63.8%・63.2%・64.7%と「パーオンしてもしなくても結局スコアを作る」型。袖ケ浦の難しいグリーンで真価が問われます。

8. 🛡 リカバリー職人組:金田久美子・仲宗根澄香・小祝さくら

パーオンを外しても寄せて1パットでパー、というショートゲームの強さ「リカバリー率」で出場選手Top10入りの3人。金田選手69.6%(全体1位)、仲宗根選手68.7%、小祝選手64.8%。袖ケ浦は林やバンカーに入れたときの脱出力が試される設計。ピンチでスコアを崩さない3人の同組は、地味だが見応え十分です。

9. ⛳ サンドセーブ職人組:永井花奈・堀琴音・永嶋花音

バンカーからのワンピン寄せ&ワンパットでパー、を実現する「サンドセーブ率」の上位3人。永井花奈選手は61.5%で出場選手中1位、堀琴音選手53.1%(Top5級)、永嶋花音選手52.9%。バンカーの多い袖ケ浦では、この技術が直接スコアに跳ね返ります。3人とも中堅実力派、地味だが「沈まない」タイプ。

10. 🌐 アジア・コネクション組:申ジエ・ウーチャイェン・イミニョン

韓国・台湾出身でJLPGAに定着しているアジア勢3人。申ジエ選手(韓国・KLPGA→米LPGA経験豊富、女王指数60.8)、ウーチャイェン選手(台湾、平均ストローク71.38で出場選手3位、GIR70.1%)、イミニョン選手(韓国、平均パット数1.806・飛距離249.3y)。それぞれ国際舞台での経験を持ち、複数の国を渡り歩いてきた共通点があります。


番外編:注目スタッツでもう一組

JLPGA公式スタッツのその他で注目したいのが「FWキープ率」と「平均バーディー」、「もう少し下まで広げた飛距離組」。

🛤 FW精度組:大久保柚季(79.4%・全体1位)・高橋しずく(78.3%)・森井あやめ(78.0%)。グリーンを狙うショットの起点が安定する3人。狭いコースで真価。

🐦 バーディー量産組:菅楓華(平均3.67/ラウンド・Group 7既掲)・佐久間朱莉(3.41・Group 2既掲)・河本結(3.28・Group 7既掲)。

🦵 もうひと組の飛距離組:鶴岡果恋252.7y(Group 1既掲)・荒木優奈250.9y(Group 4既掲)・入谷響250.2y・桑木志帆249.6y(Group 3既掲)・渡邉彩香249.3y。袖ケ浦パー5は2オンが現実的に狙える距離が今年は揃っています。


ブリヂストンレディスオープンは4日間の長丁場。袖ケ浦の難しさは、年によってグリーンの硬さや風向きで一変します。指標で見ると「攻めて伸ばすタイプより、崩れないタイプが残る」傾向の試合になりそうです。

朝のダイジェストで毎日のペアリング解説を継続します。引き続きどうぞよろしく。

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