同じ組だと、なぜか相手が乗ってくる──データで探す「福の神女王」
2026年シーズンのペアリングと自己ベースライン比較で見つけた、一緒に回ると同伴者の調子が上がる選手たち
ゴルフは個人競技ですが、4日間ずっと「誰かと一緒に」回ります。同じ組の相手のリズム、ティーショットの弾道、グリーン上の所作――それらは、知らないうちに自分のプレーにも影響します。
そこで今回は、少し変わった角度から選手を見てみます。「この選手と同じ組で回ると、なぜか相手が普段より良いスコアを出す」。そんな"福の神"のような選手は誰か。2026年シーズンのデータで探しました。
どうやって測ったか(正直な説明)
「一緒に回った相手が良いスコアだった」を単純に数えると、強い選手ほど有利になります。上位常連は上位常連と同じ組になりやすく、相手も元々スコアが良いからです。
そこで2つの工夫をしました。
ひとつは、R1・R2(初日・2日目)だけを対象にしたこと。3日目以降はスコア順で組むため「好調な選手同士が必然的に同組」になりますが、初日・2日目の組み合わせは出場資格や前週成績などで決まり、スコアとは無関係だからです。
もうひとつは、相手の生スコアではなく、**「相手が"その大会での自分の平均"をどれだけ上回ったか」**を測ったこと。これなら相手が強豪でも新人でも、"普段の自分比"で公平に評価でき、冒頭のバイアスを取り除けます。
数字は「同伴したラウンドで、相手が自己平均より何打良かったか」の平均値。プラスが大きいほど「一緒に回ると相手が自己ベスト寄りになる」を意味します。
福の神女王 ランキング(本命)
同伴20ラウンド以上で、安定して高い数値を残した選手たちです。
| 選手 | 福の神スコア | 同伴R数 |
|---|---|---|
| 天本ハルカ選手 | +0.53打 | 38 |
| 後藤未有選手 | +0.53打 | 38 |
| 神谷そら選手 | +0.51打 | 37 |
| 常文恵選手 | +0.50打 | 31 |
| 川岸史果選手 | +0.45打 | 40 |
| 稲見萌寧選手 | +0.45打 | 28 |
| 佐田山鈴樺選手 | +0.44打 | 25 |
| 河本結選手 | +0.40打 | 40 |
| 大久保柚季選手 | +0.36打 | 35 |
| 大里桃子選手 | +0.36打 | 33 |
| 新垣比菜選手 | +0.36打 | 25 |
首位タイの天本ハルカ選手・後藤未有選手は、同伴した相手が平均で半打以上、自分の調子を上回っていました。3位の神谷そら選手は今季の主役の一人。実際、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンのR1では、同組だった中村心選手が自己平均より3打良い「70」をマーク。アクサレディスのR1では山内日菜子選手が自己平均を3.5打上回る「67」を出しています。
今季2勝の河本結選手も+0.40打で本命入り。ヤマハレディースのR2では同組の永井花奈選手が自己平均より3.5打良い「69」、富士フイルムのR2では辻梨恵選手が4打良い「70」と、相手がスコアを伸ばす場面が並びます。トップ選手のよどみないリズムが、同組の相手を引き上げているのかもしれません。
今季の注目株(サンプルは少なめ)
同伴8〜19ラウンドと回数はまだ少ないものの、高い数値が出ている選手です。今後データが増えるとどう動くか、注目してみてください。
| 選手 | 福の神スコア | 同伴R数 |
|---|---|---|
| 葭葉ルミ選手 | +1.11打 | 14 |
| 浜崎未来選手 | +0.88打 | 8 |
| 澁澤莉絵留選手 | +0.65打 | 10 |
| 福田萌維選手 | +0.63打 | 8 |
| 前多愛選手 | +0.55打 | 10 |
頭ひとつ抜けているのが葭葉ルミ選手の+1.11打。Vポイント×SMBCレディスのR2では、同組の六車日那乃選手が自己平均より5打良い「77」を出すなど、一緒に回った相手がぐっと乗ってくる場面が目立ちます。ベテランの落ち着いたプレーぶりが、同組の若手を楽にさせているのでしょうか。
これは"縁起もの"として楽しんでください
念のため、この指標は因果関係を証明するものではありません。同じ組の組み合わせは主催者が決めるもので、たまたまの巡り合わせも含まれます。あくまで「この選手と回ると相手が乗りやすい」というジンクス・縁起ものとして、観戦のちょっとしたスパイスにしていただければと思います。
今週、あなたの推し選手は誰と同じ組でしょうか。もし"福の神"と一緒なら、その日はいいスコアが期待できる……かもしれません。
応援を、もっと深く。
集計:2026年シーズンのR1・R2のペアリングと結果(当サイト独自集計)。同伴者の「同一大会R1・R2平均」との差で算出。海外開催のペアリングは一部の選手を含まないため、国内主要大会を中心とした参考値です。