94期から98期、5つの世代の現在地──「次の主役」はもう来ている
世代論シリーズ続編。2021年以降にプロ入りした5世代を、データで一望する
当サイトの世代論シリーズでは、これまで「華の90期」「91期」「92期」「93期、最強世代の正体」、そして黄金世代論と、2018〜2021年にプロ入りした世代を追いかけてきました。
では、その後は?──答えを先に言うと、次の主役たちはもう来ています。2026年シーズンここまでの13大会のうち、直近3大会で2勝(ブリヂストンレディス、ヨネックスレディス)を挙げたのは、いずれもプロテスト合格からまだ2年目の97期でした。
このコラムでは、94期から98期まで5つの世代の現在地を、総合女王指数(当サイトの32の持ち味ランキングの看板指標)と2026年シーズンの成績で一望します。
※「期」はJLPGAプロテストの合格年度ごとの呼び名です。数値はすべて2026年6月7日(ヨネックスレディス終了)時点、当サイト集計です。
5世代の早見表(2026年・13大会終了時点)
| 期 | 合格年度 | 優勝 | Top10入り | 世代の先頭(総合女王指数) |
|---|---|---|---|---|
| 94期 | 2021 | 0 | 5 | 天本遥香選手(16位) |
| 95期 | 2022 | 1 | 16 | 神谷そら選手(7位) |
| 96期 | 2023 | 1 | 17 | 菅楓華選手(5位) |
| 97期 | 2024 | 2 | 15 | 荒木優奈選手(6位) |
| 98期 | 2025 | 0 | 7 | 藤本愛菜選手(29位) |
優勝数だけ見ると97期がリードですが、Top10入りの厚みでは95期・96期が拮抗。世代として「点」で勝つか「面」で押すか、性格の違いがはっきり出ています。
今季、この5世代から優勝者が出た大会は4つです。
| 大会(2026年) | 優勝 | 期 |
|---|---|---|
| 台湾ホンハイレディース(3月) | 菅楓華選手 | 96期 |
| 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(4月) | ウー チャイェン選手 | 95期 |
| ブリヂストンレディスオープン(5月) | 入谷響選手 | 97期 |
| ヨネックスレディス(6月) | 吉田鈴選手 | 97期 |
94期──優勝はまだ。でも3人が上位40位以内に
2021年合格の94期は、今シーズンまだ優勝がありません。ただし総合女王指数では3人が上位40位以内に入っており、「勝ち切る一歩手前」の層が静かに積み上がっています。優勝という結果が出る前に、数字が先に温まる──持ち味ランキングの読み方で言えば、典型的な局面です。
| 選手 | 総合女王指数 | 位 |
|---|---|---|
| 天本遥香選手 | 57.4 | 16位 |
| 佐藤心結選手 | 54.3 | 26位 |
| 宮澤美咲選手 | 52.1 | 38位 |
95期──神谷そら選手を先頭に、最も厚い中堅層
2022年合格組。今季は富士フイルム・スタジオアリス女子オープンをウー チャイェン選手が制しました。Top10入り16回という世代の厚みは、4年目を迎えて中堅の核になりつつあります。
| 選手 | 総合女王指数 | 位 |
|---|---|---|
| 神谷そら選手 | 63.3 | 7位 |
| ウー チャイェン選手 | 58.9 | 11位 |
| 小林光希選手 | 58.9 | 12位 |
96期──菅楓華選手、世代最高位の5位
2023年合格組の看板は、総合女王指数で全体5位につける菅楓華選手。3月の台湾ホンハイレディースでシーズン序盤に優勝し、世代のTop10入り17回は5世代で最多です。人数は5世代で最少ながら、密度の濃い世代です。
| 選手 | 総合女王指数 | 位 |
|---|---|---|
| 菅楓華選手 | 64.4 | 5位 |
| 髙野愛姫選手 | 56.9 | 17位 |
97期──5世代最多の2勝。直近3大会で2勝
2024年合格組が、いまいちばん勢いのある世代です。5月のブリヂストンレディスを入谷響選手が、6月のヨネックスレディスを吉田鈴選手が制し、直近3大会で2勝。世代合計の獲得賞金も今回比較した5世代の中で最多です。プロ2年目の世代がすでに先頭集団にいる──シリーズ前作で「93期最強」と書きましたが、その座を脅かす最初の挑戦者はこの世代かもしれません。
| 選手 | 総合女王指数 | 位 |
|---|---|---|
| 荒木優奈選手 | 63.4 | 6位 |
| 吉田鈴選手 | 53.3 | 33位 |
98期──ルーキーイヤーの先頭は藤本愛菜選手
2025年合格、今年がルーキーイヤーの世代。まだ優勝はありませんが、Top10入りはすでに7回。総合女王指数では藤本愛菜選手(53.9・29位)が世代の先頭を走ります。例年、ルーキー世代の数字は夏以降に動きます。秋に読み返すと、この欄がいちばん変わっているはずです。
世代で見ると、応援はもっと面白い
同じ年にプロテストを突破した同期は、予選会から賞金シードまで、同じ階段を同じ時期に登るライバルであり戦友です。誰かが勝てば「次はうちの期から」と続く。この連鎖が、いまは97期で起きています。
世代ごとの顔ぶれは世代マップ(94-98期)で、各選手の持ち味は32の持ち味ランキングと完全ガイドでご覧いただけます。あなたの推し世代は、どの期ですか。
応援を、もっと深く。