60台が33人、ノーボギーが12人。後半30で回った青木瀬令奈選手が64で首位|ゴルフ5レディス2026 R1
先週のフェアウェイキープ率は51.2%でした。今週は76.2%です。1週間で、まったく別の世界に来ています。
展望で「2024年にみずなみで開催されたときのカットラインは通算-2。伸ばし合いになる前提で見ておくのが自然」と書きました。初日の数字は、その通りになりました。
① 平均71.24。半数以上がアンダーパー
初日のコース平均対パーは**-0.759**(出場108名全員ベース)。
| アンダー | イーブン | オーバー | |
|---|---|---|---|
| 108名 | 61人 | 13人 | 34人 |
60台が33人出ました。18ホールのうち、平均オーバーパーだったのは8ホールだけです。
先週と並べると、落差がはっきりします。
| ニトリレディス R1 | ゴルフ5レディス R1 | |
|---|---|---|
| コース平均対パー | +1.371 | -0.759 |
| ベストスコア | 69 | 64 |
| 60台 | 8人 | 33人 |
| フェアウェイキープ率 | 51.2% | 76.2% |
| パーオン率 | 61.1% | 75.8% |
| 平均飛距離 | 230.97ヤード | 221.66ヤード |
フェアウェイにも置けて、グリーンにも乗る。 6,531ヤードとコースが短く、パー5が4つあります。先週まで「2回に1回しかフェアウェイに置けない」コースを見ていたので、同じツアーとは思えない数字です。
バーディ358に対してボギー229、ダブルボギー以上24。ボギーよりバーディのほうが129個多い1日でした。
② 青木瀬令奈選手の64は、後半30
首位は青木瀬令奈選手、9バーディ・1ボギーの**64(-8)**です。
| 青木 瀬令奈選手 初日 | |
|---|---|
| スコア | 64(-8) |
| 前半/後半 | 34/30 |
| バーディ | 9 |
| ボギー | 1(3番) |
| パーオン | 12/18 |
| パット | 22 |
| 飛距離 | 211.5ヤード |
後半30。11番から15番まで5連続バーディを奪い、18番でもう1つ伸ばしました。
面白いのは中身です。パーオンは12/18で、この日の全体平均13.65を下回っています。 飛距離211.5ヤードも、全体平均221.66ヤードより10ヤード短い。
乗せた数でも、飛んだ距離でも、平均以下。それで64です。
答えはパット22にあります。しかも5連続バーディを奪った11番〜15番のうち、11番(430ヤード・パー4)はこの日3番目に難しいホール(+0.083)、15番(169ヤード・パー3)は5番目(+0.056)でした。伸ばしやすい区間ではありません。
群馬県前橋市の出身で、2011年プロ入りの83期生。メルセデス・ランキングは32位です。
③ 金田久美子選手は、前半30
もう1つ「30」が出ています。
金田久美子選手は、前半9ホールで6バーディ・ノーボギーの30。10番でボギーが出て後半37となり、トータル67の4位タイでした。
愛知県名古屋市の出身です。展望で「岐阜県出身が3名、愛知県出身が8名」と書いた東海勢のうち、初日の最上位がこの選手になりました。
| 東海勢 初日 | スコア | 順位 |
|---|---|---|
| 金田 久美子選手(愛知・名古屋市) | 67 | 4位タイ |
| 野澤 真央選手(愛知・名古屋市) | 69 | 22位タイ |
| 清本 美波選手(愛知・一宮市) | 69 | 22位タイ |
| 與語 優奈選手(愛知) | 69 | 22位タイ |
| 山本 景子選手(岐阜) | 69 | 22位タイ |
| 池ヶ谷 瑠菜選手(岐阜) | 70 | 34位タイ |
| 神谷 そら選手(岐阜・土岐市) | 71 | 42位タイ |
展望で地元枠として挙げた神谷そら選手は71。3バーディ・2ボギーで、パット33がそのまま出ました。出身校の麗澤瑞浪高校がある瑞浪市での開催ですが、初日は上位には届いていません。
④ ノーボギーが12人。先週は2人でした
この日ノーボギーで回った選手は108人中12人。
| ノーボギーだった選手 | スコア |
|---|---|
| 上野 菜々子選手 | 65 |
| 福田 萌維選手 | 66 |
| 佐藤 心結選手・阿部 未悠選手・鳥居 さくら選手 | 67 |
| 髙野 愛姫選手・倉林 紅選手・青木 香奈子選手 | 68 |
| 清本 美波選手・エイミー・コガ選手・P.サイパン選手 | 69 |
| 大出 瑞月選手 | 71 |
先週のニトリレディス初日は116人中2人でしたから、6倍です。落とさずに回ることが、そもそも難しくない1日でした。
2位の上野菜々子選手は7バーディ・ノーボギーの65。メルセデス89位の選手が、いきなり首位から1打差につけています。
そして4位タイに竹内美雪選手。メルセデス・ランキングは217位です。7バーディ・2ボギーの67で、上位に食い込みました。
⑤ 赤ヘッダーは1勝1敗でした
早見表では3R大会強さと伸ばし合い強さを赤ヘッダーに置きました。全32指標の番手と初日スコアの相関はこうなっています。
| 持ち味ランキング | 相関 |
|---|---|
| アンダーパー女王 | +0.427 |
| TOP10率女王 | +0.364 |
| 初日型女王 | +0.353 |
| 予選通過率女王 | +0.347 |
| ピーク力女王 | +0.347 |
| 女王指数 | +0.336 |
| 3R大会強さ女王 | +0.300 |
| ⋮ | |
| 伸ばし合い強さ女王 | +0.167 |
**1位はアンダーパー女王(+0.427)**でした。早見表では通常列に置いていた指標です。伸びる日にアンダーを出し慣れている選手が上に来る、という素直な結果になりました。初日型女王も+0.353で3位です。
一方、赤ヘッダーの2つは明暗が分かれました。3R大会強さは+0.300で11位と機能しましたが、伸ばし合い強さは+0.167で22位。伸ばし合いになる日を当てたはずの指標が、伸ばし合いの日に効かなかったことになります。
理由として考えられるのは、この指標が「スコアが出る大会で、どれだけ人より伸ばせたか」を測るものだからです。今日のように108人中61人がアンダーという日は、伸ばすこと自体に希少性がありません。「みんなが伸ばす日」と「伸ばし合いで抜け出せる力」は、別物なのかもしれません。
なお飛距離女王は**+0.070**でほぼ無相関でした。6,531ヤードのコースで、飛距離の優位はほとんど出ていません。
⑥ 実測スタッツ:この日はパットで決まった
108人のスタッツとスコアの相関です。
| 実測スタッツ | 相関 |
|---|---|
| パット数 | +0.568 |
| パーオン数 | -0.452 |
| 飛距離 | -0.266 |
| フェアウェイキープ | -0.245 |
パットがパーオンを上回りました。 先週のニトリ初日はパーオン-0.658/パット+0.567でしたから、主役が入れ替わっています。
75.8%が乗るコースでは、乗せること自体が差になりません。全員が乗せてくるなら、勝負はカップまでの距離です。首位の青木瀬令奈選手がパーオン12/18・パット22で64を出したことが、そのまま答えになっています。
もう1つ、この日を象徴する組み合わせがあります。
| 選手 | パーオン | パット | スコア |
|---|---|---|---|
| 青木 瀬令奈選手 | 12/18 | 22 | 64 |
| 佐久間 朱莉選手 | 16/18 | 31 | 68 |
乗せた数は佐久間選手が4つ多く、スコアは青木選手が4打いい。 差はすべてグリーンの上にありました。
⑦ データ本命はどうだったか
展望で挙げた3人の初日です。
| 選手 | スコア | 順位 |
|---|---|---|
| 荒木 優奈選手(昨年覇者) | 67 | 4位タイ |
| 佐久間 朱莉選手 | 68 | 10位タイ |
| 菅 楓華選手 | 71 | 42位タイ |
荒木優奈選手が6バーディ・1ボギーの67で、首位から3打差につけました。ツアー通算1勝がこの大会だけという選手が、いい位置で2日目を迎えます。
佐久間朱莉選手は68で10位タイ。前述の通りパーオン16/18は上位級でしたが、31パットが響きました。
菅楓華選手は71で42位タイ。パット女王が出場者内1番手(ツアー1位)の選手が、この日は31パットでした。指標が測っているのは過去1年の実績であって、今日の状態ではない——これはこの夏、何度も確認してきたことです。
⑧ 2日目のポイント
- 首位から3打差以内に9人、4打差以内に21人、5打差以内に33人。伸びるコースで、まったく差がついていません
- 青木瀬令奈選手のパット22。同じことがもう一度できるか、それとも他の選手が乗せて追いつくか
- アンダーパー女王が+0.427で1位。伸びる日は「アンダーを出し慣れている選手」が素直に上に来ました
- 竹内美雪選手(メルセデス217位)が4位タイ、上野菜々子選手(同89位)が2位。ランキング上位が並んでいない初日です
- **9番パー4(386ヤード)**が最難(+0.204、パーオン率50.0%)。伸ばしやすいコースの中で、ここだけは別でした
出場108名の持ち味と組み合わせは初日早見表、大会全体の見立ては展望コラムから。
引用・参照
- JLPGA公式 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント2026 Round1 フルリーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール/スタッツ(参照日:2026年9月4日)
- 出身地・プロ入り年・入会期は当サイトDB(検証済みデータのみ使用)、所属はJLPGA公式ペアリング表に準拠
- メルセデス・ランキングはJLPGA公式(2026年8月30日時点、全234名)
- 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026年8月30日スナップショット、番手は出場者内。Pearson相関、番手×初日スコア、全32指標を確認)
- 実測スタッツとスコアの相関は、公式スタッツ掲載108名分を当サイトで再集計
- 先週のニトリレディスの比較値は当サイト同大会R1振り返りコラムに準拠(いずれも出場者全員ベース)
- ウェイティングから吉本ひかる選手・大山志保選手が繰り上がり、初日は108名でのプレーとなりました
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