女子プロゴルフ応援Labo.

JLPGA · Independent Cheering — 応援を、もっと深く。

← コラム一覧に戻る
試合解説2026/09/29

今季で唯一のパー70、6,185ヤード。ナショナルオープンは別のゲームです|日本女子オープン2026 展望

宝塚ゴルフ倶楽部 旧コースで10月1日開幕。昨年覇者の堀琴音選手が連覇へ、メルセデス上位25名のうち24名が出場します

日本女子オープンゴルフ選手権が、10月1日(木)から4日(日)まで、兵庫県の宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(6,185ヤード・パー70)で行われます。4日間72ホール、賞金総額1億5,000万円、優勝賞金3,000万円。出場予定は120名、予選カットは2日目終了時の60位タイまでです。

主催は日本ゴルフ協会(JGA)。ツアーの大会とは、設定そのものが違います。


① 今季の国内ツアーで、唯一のパー70

まず、この数字から。

当サイトのデータベースで2026年の国内大会を並べると、パー72以外は、この日本女子オープンだけです。

2026年の国内大会
パー72 35大会
パー70 1大会(日本女子オープン)

しかも6,185ヤード。先週の利府(6,600ヤード・パー72)より415ヤード短く、パーが2つ少ないコースです。

短いから簡単、ではありません。パー70ということは、パー5が2つしかない(あるいは1つ)という構成です。先週の利府では、4つのパー5がすべてアンダーパーでした。3日間で伸ばせる場所が、そこに集中していたわけです。今週は、その「稼ぎ場所」が半分になります。

ナショナルオープンのセッティングは、ラフを伸ばし、グリーンを速くし、ピンを難しい位置に切るのが通例です。短い距離で、ミスの代償を大きくする。これが今週の前提になります。


② 昨年の覇者・堀琴音選手が戻ってきます

2025年の日本女子オープン(チェリーヒルズGC・兵庫県)を制したのは堀琴音選手。66-67-68-68の**-19**でした。2位に佐久間朱莉選手(-17)、3位はアマチュアの廣吉優梨菜選手(-15)。

その3人が、今年も全員エントリーしています。

そして堀選手の今季は、静かです。当サイトのデータベースで2026年の国内成績を数えると、25戦でトップ10が1回。データベースが記録を持つ2024年2月以降で、堀選手の優勝はこの大会の1回だけです。

1年前、この舞台でだけ、すべてが噛み合いました。連覇のかかる週です。


③ 一昨年と昨年で、コースの出方がまるで違う

過去2年のラウンド平均を並べます。ただし当サイトのデータは予選通過者が中心なので、数字は「通過した選手たちの平均」として読んでください。

2024年 大利根CC西(茨城) 2025年 チェリーヒルズGC(兵庫)
初日 72.02 70.16
2日目 72.46 71.57
3日目 72.66 70.49
最終日 73.18 71.87
優勝スコア -10(竹田 麗央選手) -19(堀 琴音選手)

2024年は4日間すべてでパーを超え、最終日がいちばん難しいという、いかにもナショナルオープンらしい出方でした。2025年は逆に伸び合いです。

同じ大会でも、コースが変われば9打違う。今年の宝塚がどちらに転ぶかは、初日の平均を見るまで分かりません。パー70という設定を踏まえると、優勝スコアの絶対値は小さくなる可能性が高いと見ています。


④ メルセデス上位25名のうち、24名が出場

9月27日時点のメルセデス・ランキング上位25名で、今週欠場するのは13位の山下美夢有選手のみです。

順位 選手 pts 今季勝
1 桑木 志帆選手 2,703.18 3
2 佐久間 朱莉選手 1,970.05 3
3 菅 楓華選手 1,593.26 1
4 荒木 優奈選手 1,581.17 0
5 永井 花奈選手 1,571.42 1

先週のミヤギテレビ杯を制した桑木選手が首位を固め、2位の佐久間選手との差は733ptsに開きました。

さらに、普段のツアーでは見ない顔も揃います。米ツアーを主戦場とする古江彩佳選手(神戸市出身)、鈴木愛選手、申ジエ選手、そしてアマチュアが24名。ナショナルオープンならではのフィールドです。


⑤ 出場120名の番手:佐久間朱莉選手が11指標で1番手

持ち味ランキング(2026年9月20日基準)を、出場120名のなかで並べ直しました。

選手 1番手の指標数 トップ3以内
佐久間 朱莉選手 11 18
菅 楓華選手 2 14
桑木 志帆選手 2 8
吉澤 柚月選手 2 7

佐久間選手が1番手を取っているのは、女王指数・安定度・TOP10率・初日好調・直近5戦・賞金効率・高難度コース・海外勢撃破・バーディー合戦・秋ファイナル、そして4R大会強さです。

今週は4日間競技。当サイトDBでは、2026年の国内36大会のうち4日間は17大会で、残り19大会は3日間です。その「4日間で強い」指標の1番手が、佐久間選手ということになります。

今週の条件に効きそうな指標の上位を、参考までに並べます。

指標(出場120名内) 1〜3番手
4R大会強さ女王 佐久間 朱莉選手/菅 楓華選手/荒木 優奈選手
大舞台女王 河本 結選手/佐久間 朱莉選手/荒木 優奈選手
予選通過率女王 菅 楓華選手/桑木 志帆選手/吉澤 柚月選手
パーオン女王 ウー チャイェン選手/佐久間 朱莉選手/菅沼 菜々選手

先週の総括で「カットを生き残る指標と、上位を決める指標は違う」と書きました。今週は60位タイまでの2段構えなので、前半は予選通過率、後半はパーオンと大舞台という見方をしていきます。


⑥ 地元・兵庫県勢は9名

宝塚は兵庫県。当サイトDBに出身県が登録されている範囲では、兵庫県出身の出場者は9名です。

選手 出身
古江 彩佳選手 神戸市
安田 祐香選手 神戸市
加藤 麗奈選手 三田市
ささき しょうこ選手 加古川市
石田 可南子選手 ―
大林 奈央選手 ―
スタイヤーノ 梨々菜選手 ―
岩永 杏奈選手(アマ) ―
福田 美来選手(アマ) ―

古江選手は今季、当サイトDBで数えると国内4戦でトップ10が3回。出場数は少ないものの、出れば上位に来ています。安田祐香選手は今季1勝、メルセデス18位。神戸出身の2人が、地元でどう戦うか。


⑦ 今週の見どころ

  1. パー70・6,185ヤードがどう出るか。今季で唯一の設定です。初日の平均スコアが、そのまま今週の性格を教えてくれます。
  2. 堀琴音選手の連覇。今季25戦でトップ10が1回。この大会だけが特別な舞台になるのかどうか。
  3. 佐久間朱莉選手の4R大会強さ1番手。4日間競技で、この指標が素直に効くかを見ます。
  4. アマチュア24名。昨年は廣吉優梨菜選手が3位に入りました。今年も同じことが起きるか。
  5. 古江彩佳選手・鈴木愛選手・申ジエ選手。普段のツアーでは揃わない顔ぶれです。

答え合わせは、初日から毎日のデータで。


データ出典:JLPGA公式サイト(出場予定選手/大会概要、いずれも2026年9月29日確認)、メルセデス・ランキングはJLPGA公式発表の2026年9月27日時点、過去大会の成績・ラウンド平均・持ち味ランキングは当サイトDB(持ち味ランキングは2026年9月20日基準、出場120名内での番手)。

※本文の「番手」は出場120名のなかでの順位です。サイトの持ち味ランキング(/queens)に出る「位」は全選手のなかでの順位なので、数字が異なります。

※過去大会のラウンド平均は、当サイトDBが保持する選手(主に予選通過者)の平均です。全出場者の平均とは異なります。2024年は61名、2025年は89名分のデータで算出しています。

※出身県は当サイトのデータベースに登録されている情報に基づくため、未登録の選手は集計に含まれていません。今回、出場予定選手120名のうち21名(アマチュア12名を含む)は当サイトに記録がなく、今回新規に登録しました。

関連選手

応援を、もっと深く。

この記事の「持ち味」、データで見つかります

32の持ち味ランキングで選手の個性を多面的に。大会週は毎朝、見どころデータをXに投稿しています。