女子プロゴルフ応援Labo.

JLPGA · Independent Cheering — 応援を、もっと深く。

← コラム一覧に戻る
試合解説2026/07/17

首位・神谷そら選手の「-11」は逃げ切れるか──昨年このコースは、36ホール首位が勝てなかった|明治安田2026 Day3展望

5打差に18人。今週いちばん“独立”して効いている持ち味で並べ直すと、そこにはこの大会の過去の主役たちが並んでいた。

明治安田レディス、今日はムービングデー。首位・神谷そら選手(-11)から-6までに18名という密集のまま、週末を迎える。ここまでの2日間で分かったことを整理して、今日の見どころを先回りしておきたい。

① ここまでの2日間が示したこと

事前の出場者内「番手」と36ホール通算を、全32指標で総当たりした結果はこうだった。

持ち味ランキング 通算との相関 女王指数との重なり
直近5戦の勢い +0.438 0.65
女王指数(通年の総合力) +0.316
後半9ホールの強さ +0.276 0.32
飛距離女王 +0.114 0.30

読み方は2つ。「今つかまっている人」(直近5戦)が「通年で強い人」(女王指数)を2日連続で上回ったこと。そして、後半9ホールの強さだけが、女王指数との重なり0.32=「強さの言い換え」ではない独立した持ち味として効き続けていること。7108ヤードの飛距離は2日連続で不発だ。今週は、飛ばす週ではない。

② 昨年・一昨年は何を教えてくれるか

まず正直に書いておくと、この大会が仙台クラシックで行われたのは昨年が初めてだ。一昨年(2024年)は「明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」として高知・土佐カントリークラブで3月に開催されている。会場も季節も違う以上、このコースの過去は、まだ1年分しかない

その1年分が、しかし実によく効く。

昨年(2025年・仙台クラシック/雨で54ホールに短縮)

選手 顛末
優勝(-15) 小祝 さくら選手 36ホール10位から、最終日「66」で差し込んだ
2位(-14) 佐藤 心結選手 初日63で首位、36ホールも首位。最終日「70」で勝てず
2位(-14) 永嶋 花音選手 初日48位から、66-66で駆け上がった

昨年、このコースで36ホール首位に立った選手は勝てなかった。 勝ったのは、後ろから66を出した選手だった。加えて、昨年のトップ10で今年も出場している11名のうち、10名が予選を通過している(姿を消したのは永井花奈選手のみ)。会場の過去は1年分でも、相性ははっきり出るコースだ。

なお一昨年の土佐は、鈴木愛選手が65-70-67-70の-16で、2位に6打差をつける完勝だった。

③ 今週効いている持ち味の1・2・3番手は、この大会の“過去の主役”

ここが面白い。今週唯一「独立して効いている」後半9ホールの強さを、予選通過65名内の番手で並べると──

後半9H 選手 通算 この大会での実績
1番手 小祝 さくら選手 -3 昨年このコースで優勝
2番手 河本 結選手 -3 昨年2位
3番手 鈴木 愛選手 -5 一昨年(土佐)優勝

今週コースが求めているものの上位3人が、そのままこの大会の過去の優勝者と2位だった。 もちろん-11の首位からは6〜8打差で、今日ひとつ動いただけで届く位置ではない。それでも、昨年「36ホール10位から66」を出した小祝さくら選手が、今年もその持ち味の1番手でここにいる。頭の隅に置いておく価値はある。

④ 現実的な差し込み候補は、この3人

首位から5打圏内(-6以内)の18名を、今週効いている持ち味で並べ直すとこうなる。

選手 通算 直近5戦 後半9H パター 高難度
荒木 優奈選手 -8 3打 1 10 7 12
吉澤 柚月選手 -9 2打 6 31 21 30
菅 楓華選手 -7 4打 3 16 1 1
小林 光希選手 -6 5打 11 9 5 18
大出 瑞月選手 -7 4打 6 25 39 36

(数字は予選通過65名内の番手)

3打差の荒木優奈選手は、今週いちばん効いている直近5戦の勢いが1番手後半9H10番手、パター7番手と穴もない。この週の答えを、最も多く持っている選手だ。4打差の菅楓華選手パター高難度コースがともに1番手。5打差の小林光希選手は昨年のこのコースで9位、後半9H9番手・パター5番手と、相性と持ち味が噛み合っている。

⑤ 逃げる神谷そら選手には、逃げるだけの根拠がある

とはいえ、首位の神谷そら選手は簡単には崩れそうにない。

女王指数7番手高難度コース5番手パター8番手、そして今週独立して効いている後半9ホール4番手 昨日のR2振り返りでも書いたとおり、弱点が見当たらない総合力型だ。「このコースが求めるもの」を上位で持ったまま首位にいる――昨年の36ホール首位(佐藤心結選手)とは、そこが違う。

一方、1打差で追う金澤志奈選手には気になる数字がひとつ。後半9ホールは41番手女王指数10番手高難度5番手夏の女王5番手と揃うなかで、今週いちばん独立して効いている持ち味だけが、ぽっかり空いている。昨日の「66」でその心配を吹き飛ばしているとも言えるが、上がり9ホールは注目したい。

⑥ 今日の段取り

  • 最終組は8:10(1番スタート)── 神谷そら選手(-11)・金澤志奈選手(-10)・吉澤柚月選手(-9)。
  • 女王指数1番手の佐久間朱莉選手(-4)は、6:30の第1組。首位から7打差、最も遠い場所からのスタートになる。16パーオンと球は乗っている。あとはパット次第だ。
  • 今年は昨年よりタフ:予選通過組のラウンド平均は今年R1 69.46/R2 70.45に対し、昨年はR1 68.78/R2 68.40。昨日「66」を出せたのは2人だけだった。今日それが出れば、それだけで景色が変わる。
  • 中継はU-NEXTが6:30〜13:30でLIVE、地上波は16:00から録画。

組み合わせと持ち味の一覧はDay3早見表(全22組65名・印刷可)、各指標は持ち味ランキング一覧、昨日までの分析はR1振り返りR2振り返りから。18人が5打差のムービングデー。昨年このコースは、後ろから来た選手が勝った。今日、誰が動くだろうか。


引用・参照

  • JLPGA公式 明治安田レディスゴルフトーナメント2026 Round2 ホールバイホール/スタッツ、Round3 ペアリング(参照日:2026-07-17)
  • 過去大会の成績は当サイトDB(明治安田レディスゴルフトーナメント2025・仙台クラシックゴルフ倶楽部/明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント2024・土佐カントリークラブ)。ラウンド平均は予選通過者ベース
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-07-12スナップショット、番手は予選通過65名内。Pearson相関、番手×36ホール通算、全32指標を確認のうえ独立した持ち味を抽出)

関連選手