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試合解説2026/07/11

永井花奈選手が「63」で逆転-16首位、雨で本当に効いたのは“リカバリー”──道産子・阿部未悠選手が4位に急上昇

2日連続の雨、濡れた難コースを制したのは「外しても拾う力」。全32指標を総当たりすると、リカバリー女王が+0.49で断然トップに立った。

独走かと思われた首位が、ムービングデーでひっくり返った。永井花奈選手が「63」相当の猛チャージで通算-16まで伸ばし、逆転で単独首位に。2日間首位を守ってきた仲宗根澄香選手は-15の2位で最終日へ持ち越しとなった。そして、地元・道産子の阿部未悠選手が-13の4位まで急上昇。雨に濡れた真駒内で、いったい何が順位を動かしたのか。

通算順位 選手 通算
1 永井 花奈選手 -16
2 仲宗根 澄香選手 -15
3 サイ ペイイン選手 -14
4 阿部 未悠選手(道産子) -13
T5 全美貞・青木瀬令奈・髙野愛姫・福田萌維・三ヶ島かな・神谷桃歌 各選手 -9

① 雨の54ホール、本当に効いたのは“リカバリー”

各選手の事前の出場者内「番手」と、通算スコアの相関を、全32指標で総当たりした(予選通過62名)。今日、はっきりと1つのレンズが抜け出した。

持ち味ランキング 通算との相関
リカバリー女王 +0.492 ◎◎ 断然トップ
アンダーパー率 +0.341
女王指数 +0.334 ◎ 総合力
覚醒度(直近の勢い) +0.291
高難度コース女王 +0.284
北海道相性 +0.171
雨の女王 +0.125 △ わずかにプラス
飛距離女王 -0.150 逆風

答えは明快だった。2日連続の雨で濡れて難化したコースを分けたのは、外してもパーで拾い切るリカバリー力(+0.492)。総合力(アンダーパー率・女王指数覚醒度)も上位だが、これらは互いに相関した「強さの言い換え」。そこから独立して抜けたのが、この日のリカバリーだった。逆に飛距離は-0.150で、飛ばすより「正確に拾う」一日だったことがわかる。

そして、読者から関心の高い雨の女王。2日連続の雨を経て、ようやく+0.125とわずかにプラスに転じた。ただし依然として小さい。今日の雨の“効き”は、「雨耐性」そのものよりも、濡れた難所からパーを拾う「リカバリー」という形で現れた――これがこの一日の正体だ。

② 逆転の永井花奈選手、急上昇の阿部未悠選手

選手 通算 パーオン(R3) パット 飛距離
永井 花奈選手 -16 14/18 23 239.0y
仲宗根 澄香選手 -15 13/18 29 229.0y
阿部 未悠選手(道産子) -13 14/18 27 250.5y

首位に立った永井花奈選手は、14パーオンに加えて23パットの好パットで一気にスコアを伸ばした。雨で乗せにくいなか、乗せて沈める。まさに理想の猛チャージだ。

そして、地元・道産子の意地を見せたのが阿部未悠選手。R2の5位から一つ順位を上げ、4位(-13)で優勝争いの圏内に踏みとどまった。14パーオン、飛距離250.5ヤードと、精度とパワーを兼ね備えた内容。前回の連載でも触れた「道産子の地力No.1」が、地元の大舞台でその実力を示している。

③ 最終日の見どころ

  • 超接戦の頂上決戦:首位・永井花奈選手(-16)を、仲宗根澄香選手(-15)・サイ ペイイン選手(-14)・阿部未悠選手(-13)がわずか3打差で追う。
  • 地元・阿部未悠選手の優勝挑戦:北海道の意地を背負って、道産子が優勝争いに絡めるか。
  • 効く持ち味:雨が続くなら引き続きリカバリー。濡れた難所をどう拾うかが、そのまま勝敗を分ける。

各選手の持ち味は持ち味ランキング一覧、組み合わせはDay3早見表、全成績は大会ページから。独走が消え、4人が3打差にひしめく最終日。地元勢の反撃も含め、決着が楽しみだ。


引用・参照

  • JLPGA公式 ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ2026 Round3 リーダーボード(ホールバイホール)/ホールサマリ/スタッツ(参照日:2026-07-11)
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-06-29スナップショット、出場者内ランキング。Pearson相関、番手×通算、全32指標を確認のうえ独立した持ち味を抽出)。北海道相性は過去の北海道開催コースでのスコア指標

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