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試合解説2026/09/26

パットは「その日」、パーオンは「実力」でした|ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン2026 2日目

福山恵梨選手が-9で単独首位。高難度コース女王は2日連続で相関1位、赤に足したパターは外しました

第53回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの2日目が終わり、予選を通過した58名が決まりました。首位は**福山恵梨選手、67-68の135(-9)**です。

選手 R1 R2 通算
1位 福山 恵梨選手 67 68 135(-9)
2位タイ 桑木 志帆選手 69 67 136(-8)
2位タイ 尾関 彩美悠選手 66 70 136(-8)
4位タイ 浜崎 未来選手 71 67 138(-6)
4位タイ 神谷 そら選手 71 67 138(-6)
4位タイ 木戸 愛選手 71 67 138(-6)
4位タイ 福田 萌維選手 69 69 138(-6)
4位タイ 永峰 咲希選手 68 70 138(-6)

この日のベストスコアは67で5人。福山選手はメルセデス・ランキング52位。当サイトのデータベースでは、今季27戦でトップ10が2回です。

くもり・気温19.2℃・南南東の風2.3m/s。初日より5.6℃低い1日でしたが、入場者は3,310人(初日2,682人)に増えました。


① 昨年の2日目より、2.68打やさしい

利府の2日目は、昨年「最も難しい日」でした。今年は逆でした。

2025年 2026年
初日 72.90 72.398
2日目 74.65 71.97

2.68打の差です。展望で「2日目にいたっては2.3打、利府のほうが難しく出ています」と書きましたが、今年の2日目に限っては、その前提が外れました。


② やさしくなったのは、上位ではなく下位でした

ただし、この0.40打(72.368→71.972、同じ106名で比較)の改善は、全員に均等に起きたわけではありません。集団を分けると、こうなります。

集団 R1平均 R2平均 差
予選通過58名 70.707 70.586 -0.12
予選落ち48名 74.375 73.646 -0.73
全106名 72.368 71.972 -0.40

上位集団はほぼ変わらず、下位集団が0.73打伸ばしたという構図です。「コースがやさしくなった」というより、「初日に崩れた選手が立て直した」日でした。

初日と2日目のスコアの相関は**+0.1656**。ほとんど関係がありません。これは先週の東海クラシック2日目(+0.059)に続いて、2週連続で低い数字です。


③ 赤3列の答え合わせ:2勝1敗でした

早見表の赤いヘッダーには、今日高難度コース強さ・予選通過率・パターの3列を置きました。36ホール通算との相関で検証します。

指標(出場者内番手) 36H通算との相関 順位
高難度コース女王 +0.5370 1位
パーオン女王 +0.5246 2位
賞金効率女王 +0.4971 3位
3R大会強さ女王 +0.4815 5位
アンダーパー女王 +0.4588 6位
予選通過率女王 +0.4414 8位
女王指数 +0.4046 11位
パター女王 +0.2856 18位

高難度コース女王が2日連続で1位。しかも初日単独の+0.376から、通算では**+0.537**まで上がりました。赤に置き続けた判断は当たったことになります。

予選通過率も8位(+0.441)で悪くありません。外したのはパターです。18位で、32指標のなかでは中位。追加した理由が「初日の実測でパット数の相関が+0.576と最強だったから」なので、この外れ方には意味があります。次で分けて考えます。


④ パットは「その日」、パーオンは「実力」

2日目の実測スタッツと、その日のスコアの相関です。

実測スタッツ R2との相関 (参考)初日
パット数 +0.5682 +0.576
パーオン -0.4623 -0.473
飛距離 -0.3277 -0.205
フェアウェイキープ -0.1311 -0.145

パット数が2日連続で最強、フェアウェイキープが2日連続でほぼ効かない。ここまでは初日と同じです。

そのうえで、「事前の番手」と「当日の実測」を同じ1ラウンド(R2)で並べると、非対称が見えます。

事前の番手 × R2 当日の実測 × R2 予測できた割合
パット +0.2519 +0.5682 44%
パーオン +0.3761 -0.4623 81%

パーオンは、当日に効いた強さの81%を、事前の番手で説明できていました。乗せられる選手が、実際に乗せていたということです。

一方でパットは44%しか説明できていません。その日パットが入るかどうかは、事前の番手からはあまり読めない。「パット数が相関1位だったから、パター女王を赤にしよう」という今日の判断は、ここを踏み外していました。

実測で最強の項目が、必ずしも「事前に読める項目」ではない。早見表は事前に配るものなので、この区別は大事です。次回からは、実測で効いた項目のうち、事前の番手でも説明できるものを優先します。


⑤ 9番は、2日ともボギー41

コースの出方です。

ホール R2の対パー 内訳
最難 9番(パー4・406Y) +0.3396 ボギー41・Wボギー1、パーオン率41.5%、パーセーブ60.4%
2番目 6番(パー4・377Y) +0.2358 ボギー26・Wボギー2
3番目 12番(パー4・410Y) +0.2264 ボギー28
最易 2番(パー5・520Y) -0.3491 バーディー40
2番目 18番(パー5・538Y) -0.2358 バーディー35

9番のボギーは、初日も2日目もぴったり41人。初日は108名、2日目は106名なので、率もほぼ同じです。パーオン率も40.7%→41.5%。2日続けて18ホール中唯一の50%割れで、ここだけは何も変わりませんでした。

伸ばせるのはパー5、という構図も同じです。2日目は2番・8番・14番・18番の4つすべてがアンダー。初日も8番・14番・18番がアンダーでした。


⑥ 数字が印象的だった3人

木戸愛選手のIN 31。前半9ホールは、バーディーもボギーもなしの36。後半だけで5つ伸ばして31、トータル67。パット30、パーオン17/18。前半をじっと待った1日でした。木戸選手は2012年のツアー初優勝から、今季のゴルフ5レディスで2位(プレーオフ)。14年ぶりの2勝目が、まだ射程にあります。

菅沼菜々選手の51ランクアップ。初日74で72位タイ。2日目に67を出して、通算-3の21位タイまで上がりました。動いた順位は51。この日の最大ジャンプです。

佐藤心結選手のパーオン18/18。18ホールすべてグリーンに乗せて、スコアは73(+1)。パット37でした。全部乗せても、パットが噛み合わなければ1オーバー。④で書いた非対称を、1人で体現した数字です。


⑦ 通過58名、そして最終日

予選カットは50位タイまで。通算144(±0)までの58名が通過し、48名が涙をのみました。アマチュア4名は全員が予選落ち、そして森田遥選手と吉田鈴選手が2日目を棄権しています。

メルセデス上位では、4位の荒木優奈選手(146)、11位の髙橋彩華選手(146)、15位のウー チャイェン選手(145)が予選落ち。8位の吉田鈴選手は棄権でした。逆に3位の菅楓華選手は144でぎりぎり通過しています。

地元・東北勢6名は4名が通過しました(髙久みなみ選手143、倉林紅選手144、蛭田みな美選手142、山路晶選手142)。初日は6名平均71.33で全体を1.07打上回りましたが、2日目は72.667と全体(71.972)を下回り、平均では追いつかれました。

最終日、首位の福山選手と2位タイの2人は1打差。-6の4位タイまで5人が並んで3打差。まだ十分に射程です。

高難度コース女王の番手は、2日続けて相関1位でした。最終日もこの並びを持っていきます。


データ出典:JLPGA公式サイト(フルリーダーボード/ホールバイホール/スタッツ/ホールサマリ/大会概要・天候、いずれも2026年9月26日)、持ち味ランキングは当サイト独自集計(2026年9月20日基準、2日目を終えた106名内の番手)、メルセデス・ランキングはJLPGA公式発表の2026年9月20日時点、過去大会のラウンド平均と選手の戦績は当サイトDB。

※相関はピアソンの積率相関係数です。指標の番手・スコア・パット数はいずれも「小さいほど良い」ため正の相関が、パーオン・フェアウェイキープ・飛距離は「大きいほど良い」ため負の相関が「効いた」を意味します。④の「予測できた割合」は、当日の実測の相関係数の絶対値に対する、事前の番手の相関係数の絶対値の比です。

※難易度の比較は、生存者バイアスを避けるため2日間を戦った同じ106名で再集計しています。指標相関の「守り切り女王」は該当12名と少数のため、順位表からは除いています。

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