攻めと場面と、地元:明治安田レディスを深く見る10の持ち味ランキング(2026/07/15)
仙台クラシックはアンダーパーが当たり前の舞台。攻めの持ち味が輝く4日間へ
明日16日、明治安田レディスゴルフトーナメントが仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)で開幕します。開幕前夜の今日は、「攻め」「場面」「地元」の3つの角度から、10の持ち味ランキングで見どころを探します。
攻め:先手を取る人、後半に化ける人
まずは「攻め」に関わる4つの持ち味ランキングを、今週の出場者にしぼって並べます。
| 持ち味ランキング | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 大舞台女王 | 金澤志奈選手 67.5 | 佐久間朱莉選手 66.4 | 髙橋彩華選手 66.2 |
| 初日好調女王 | 佐久間朱莉選手 69.4 | 荒木優奈選手 67.8 | 菅楓華選手 66.4 |
| 右肩上がり女王 | 小祝さくら選手 71.4 | 天本ハルカ選手 70.6 | 河本結選手 67.0 |
| 海外勢撃破女王 | 佐久間朱莉選手 85.6 | 菅楓華選手 79.2 | 神谷そら選手 70.5 |
舞台が大きくなるほど持ち味が出る大舞台女王の上位3名は、そろって今週エントリー済み。そこへ初日好調女王が重なると、応援したくなる並びが一つ見つかりました。
初日 17組(H10スタート 07:30) 荒木優奈選手・金澤志奈選手・佐久間朱莉選手
初日好調女王の1位と2位、大舞台女王の1位と2位が、まるごと同じ組。木曜の朝から見逃せない3人です。
一方、後半に伸びるのが右肩上がり女王。ここで特に輝いているのが小祝さくら選手です。昨年のこの大会を制したのが、ほかならぬ小祝選手。後半に伸びる持ち味と、勝った記憶が重なる週になりました。3位の河本結選手も昨年ここで2位。最終日に66を叩き出しての2位でした。
場面:この舞台は、伸ばし合いになる
コースの性格は、数字がはっきり教えてくれます。昨年の仙台クラシックの平均スコアです。
| ラウンド | 平均スコア | パー72との差 |
|---|---|---|
| R1 | 69.92 | −2.08 |
| R2 | 69.78 | −2.22 |
| R3 | 69.76 | −2.24 |
全ラウンドで平均が70を切りました。耐える場所ではなく、伸ばし合う場所です。しかも決着は大混戦でした。
| 順位 | 選手 | R1 | R2 | R3 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 小祝さくら選手 | 66 | 69 | 66 | 201(−15) |
| 2 | 佐藤心結選手 | 63 | 69 | 70 | 202 |
| 2 | 仲村果乃選手 | 66 | 66 | 70 | 202 |
| 2 | 河本結選手 | 68 | 68 | 66 | 202 |
| 2 | 永嶋花音選手 | 70 | 66 | 66 | 202 |
1打差に4人。伸ばし合いの舞台が、そのまま最後までもつれた形です。
この性格に噛み合うのがバーディー合戦女王、そして風の女王。出場者の上位はこちらです。
| 持ち味ランキング | 出場者の上位 |
|---|---|
| バーディー合戦女王 | 藤本愛菜選手 75.0 / 永井花奈選手 72.1 |
| 風の女王 | 仲宗根澄香選手 80.0 |
永井花奈選手は先週のミネベアミツミレディスで、R3に63を出して269(−19)で圧勝したばかり。バーディーを重ねる持ち味が、そのまま次の舞台へつながる並びです。仲宗根澄香選手も先週3位。勢いを持って仙台入りします。
地元:宮城のあの人を、応援したい
会場は宮城県。出場者の中で宮城県出身は3名です。
| 選手 | 夏型女王 | 初日の組 |
|---|---|---|
| 倉林紅選手 | 60.3 | 18組(H10 07:40)勝みなみ選手・小祝さくら選手と同組 |
| 山路晶選手 | 43.9 | 10組(H1 08:00)山城奈々選手・横峯さくら選手と同組 |
| 平塚新夢選手 | 40.5 | 31組(H10 11:10)尾関彩美悠選手・吉本ここね選手と同組 |
倉林選手は夏型女王で60.3と、この季節に持ち味が出るタイプ。地元の空気の中で、昨年覇者と並んで歩く初日です。
なお、地元開催女王のランキング上位(菅楓華選手 60.4、河本結選手 59.7 ほか)は、「会場が地元」という意味ではありません。自分の本拠地方での試合にどれだけ強いか、という持ち味を測ったもの。宮城の地元選手とは別の物差しとして見てください。
おまけ:「いい組に入ると伸びる」は、本当か
最後に、当Laboの手元データで一つ確かめたことを。
「あの選手はいい組に入った」という言い方があります。同伴者が good なら自分も伸びる、という感覚です。これを今季13大会・のべ2,148ラウンド分の組み合わせ記録で検証しました。
同組の同伴者のスコアと自分のスコアは、初日で相関0.163。たしかに、わずかに連動して見えます。ところが各選手の実力(そのラウンドを除いた本人の平均)を差し引くと、連動は0.002まで消えました。ほぼゼロです。
理由ははっきりしています。初日の組は、実力の近い選手同士で組まれているから。同組メンバー同士の実力相関は0.366ありました。つまり最初の0.163は「引っ張り合い」ではなく、強い選手が同じ組にいる、というだけのことでした。
組は、成績を作る原因ではない。実力を映す鏡です。だから見るべきは組ではなく、一人ひとりの持ち味のほうだと、私たちは考えます。
その物差し(今季の実スコアがラウンド平均より何打良いか)で今週の40組を測ると、こうなりました。
| 順位 | 組 | 組平均 |
|---|---|---|
| 1 | 17組(佐久間朱莉選手・荒木優奈選手・金澤志奈選手) | −1.90 |
| 2 | 28組(永井花奈選手・髙橋彩華選手・吉澤柚月選手) | −1.71 |
| 3 | 16組(菅楓華選手・桑木志帆選手・鶴岡果恋選手) | −1.54 |
冒頭で持ち味ランキングから挙げた17組が、まったく別の物差しでも最も濃い組と出ました。二つの根拠が、同じ組を指しています。
伸ばし合いの舞台で、攻めの持ち味を持つ人がどこまで伸ばすか。地元の3人が、どんな4日間を描くか。
応援を、もっと深く。持ち味ランキングを片手に、明治安田レディスをご一緒に。