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試合解説2026/09/20

初日の65が81に、73が65に。初日と2日目の相関は+0.059でした|住友生命Vitalityレディス 東海クラシック2026 2日目

首位は神谷そら選手。初日の順位表はほぼリセットされました。2日目はパットではなくパーオンとフェアウェイの日で、入谷響選手が崩れたのもちょうどその2項目です。

2日目を終えて、首位は神谷そら選手の通算-8(66-70)。岐阜県土岐市出身の昨年覇者が、連覇に王手をかけました。1打差の2位タイに山城奈々選手(-7)と佐久間朱莉選手(-7)。

そして初日の上位は、ほとんどが入れ替わりました。

選手 初日 2日目
入谷 響選手 65(1位) 81 +16
神谷 そら選手 66(2位) 70 +4
河本 結選手 67(3位タイ) 77 +10
泉田 琴菜選手 67(3位タイ) 78 +11
藤田 さいき選手 73(63位タイ) 65 -8

① 初日のスコアは、2日目を予測しなかった

106名の初日スコアと2日目スコアの相関を取ったら、+0.059でした。ほぼ無相関です。

ゴルフではもともと日をまたいだ相関は高くありません。ただ、今週の数字は2026年の国内大会のなかでも際立って低いものでした。

大会 R1とR2の相関
ミネベアミツミ 0.539
明治安田 0.374
(2026年26大会の平均) 約0.22
Vポイント×SMBC 0.059
住友生命東海クラシック 0.059
アクサレディス 0.006

26大会のうち、今週より低いのはアクサレディス1大会だけ。Vポイント×SMBCと並んで下から2番目タイでした。

初日の順位表は、2日目にほぼリセットされた。そう言っていい一日です。

② 入谷響選手の16打、数字はどこが変わったか

首位から一気に68位タイまで下がった入谷響選手の、2日間のスタッツを並べます。

初日(65) 2日目(81)
飛距離 224.0ヤード 245.0ヤード
フェアウェイキープ 8/14 4/14
パーオン 15/18 7/18
パット数 26(最少) 29

飛距離が21ヤード伸び、フェアウェイキープが半分になり、パーオンは半分以下になりました。初日はノーボギーでしたが、2日目は3番(パー5)でトリプルボギー、8番と15番でダブルボギーを打っています。

パット数は26→29と3打しか増えていません。グリーンに届かなくなった、という2日間でした。

逆に、初日63位タイの位置から8打縮めた藤田さいき選手の65は、パット25。これは今大会2日間214ラウンドを通しての最少パットです(2番目が初日の入谷選手の26)。8番パー4ではイーグルも奪いました。

③ 2日目は「パーオンとフェアウェイ」の日だった

106名の実測スタッツとスコアの相関です。初日と並べます。

実測スタッツ 初日 2日目
パーオン -0.596 -0.552
パット数 +0.613 +0.510
フェアウェイキープ -0.296 -0.452
飛距離 -0.197 -0.088

順位が入れ替わりました。初日はパット数が最強でしたが、2日目はパーオンが先頭に立ち、フェアウェイキープが-0.296から-0.452へ大きく伸びています

コース全体の数字も、この読み方を支えています。

  • パーオン平均 13.53(R1)→ 13.21(R2)
  • フェアウェイキープ平均 8.62(R1)→ 8.30(R2)

乗らない、曲がる。そういう日でした。入谷選手が崩れたのは、まさにこの2項目です。

なお、2日目に18ホール全部パーオンを達成したのは仲村果乃選手ひとり。ただしパット数は35で、スコアは70(2バーディー・ノーボギー)でした。2日間214ラウンドで唯一の18/18が、必ずしも爆発につながらないところが、このスポーツの難しさだと思います。

④ コースは0.378打むずかしくなった(同じ106人で比較)

初日と2日目で出場者が違う(棄権2名)ので、両日を回った106名だけで比較します。

全体 同じ106名
初日 72.065(108名) 72.009
2日目 72.387(106名) 72.387

同じ集団で**+0.378打**の難化でした。予選通過の57名に絞っても、70.491→70.632とわずかに難しくなっています。

天候は、数字上はほとんど変わっていません。

初日 2日目
気温 27.0℃ 27.3℃
天候 晴れ時々曇り 曇り
風速 2.4 m/s 2.2 m/s
風向 南西 北北西
入場者数 4,987人 7,927人

風速はほぼ同じで、風向だけがほぼ反転しました。ホール別に見ると、この日の動きは方向で割れています。

ホール 初日 2日目 動き
15番(パー5) -0.2870 -0.0566 難化 +0.230
3番(パー5) -0.0093 +0.1321 難化 +0.141
4番(パー3) +0.0370 +0.1698 難化 +0.133
14番(パー4) +0.3148 +0.1792 易化 -0.136
12番(パー5) ±0.0000 -0.1415 易化 -0.142
5番(パー5) -0.1019 -0.3113 易化 -0.209

4つのパー5が、2つずつ逆方向に動きました。初日に最易だった15番が難しくなり、初日に最難だった14番はやさしくなっています。風向が変われば追い風と向かい風が入れ替わる、という説明はできますが、2日分のデータなので断定はしません。

2日目の最難ホールは7番(パー4・390Y)の+0.1981。初日も2番目に難しかったホールで、2日続けて上位でした。

⑤ 予選通過は57名。ラインはイーブンパー

カットは50位タイまで。今回は通算イーブンパー(144)までの57名が最終日に進みました。棄権が2名(前多愛選手はR2開始前、菅沼菜々選手は9ホール終了後)。

初日に「71までがちょうど50名、72が51位タイ」と書きましたが、2日目を終えたラインはほぼそこに落ち着きました。

初日3位タイから、河本結選手(77)と泉田琴菜選手(78)はいずれも通算イーブンパーで踏みとどまっています。49位タイでの通過です。

⑥ 最終日の見どころ

首位の神谷そら選手と2打差以内に6名、3打差以内に15名がひしめいています。

通算 人数 選手
-8 1 神谷 そら選手
-7 2 山城 奈々選手/佐久間 朱莉選手
-6 3 藤田 さいき選手/笠 りつ子選手/吉澤 柚月選手
-5 9 青木 瀬令奈選手/荒木 優奈選手/権藤 可恋選手/古江 彩佳選手/金澤 志奈選手/吉﨑 マーナ選手/安田 祐香選手/菅 楓華選手/永井 花奈選手

持ち味ランキングで11指標1番手の佐久間朱莉選手が、1打差の2位タイ。展望で書いた「3R大会強さ女王1番手」が、最後の18ホールで効くかどうかが今日の答え合わせになります。

そして神谷そら選手は、昨年と同じ舞台で連覇に挑みます。初日はノーボギーの66、2日目はボギー2つを4バーディーで返しての70。2日間でボギーは2つだけです。

初日と2日目の相関が+0.059だったこのコースで、最終日だけがおとなしく収まるとは限りません。


データ出典:JLPGA公式サイト(フルリーダーボード/ホールバイホール/スタッツ/ホールサマリ/大会概要・天候、いずれも2026年9月19日時点)、持ち味ランキングは当サイト独自集計(2026年9月13日基準、出場108名内の番手)。

※相関はピアソンの積率相関係数です。パット数は「小さいほど良い」ため正の相関が、パーオン・フェアウェイキープ・飛距離は「大きいほど良い」ため負の相関が「効いた」を意味します。

※コース難易度の比較は、両日を完走した106名の同一集団で行っています。棄権者を含む全体平均をそのまま比べると、人数の違いが難易度の差に見えてしまうためです。

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