初日の65が81に、73が65に。初日と2日目の相関は+0.059でした|住友生命Vitalityレディス 東海クラシック2026 2日目
首位は神谷そら選手。初日の順位表はほぼリセットされました。2日目はパットではなくパーオンとフェアウェイの日で、入谷響選手が崩れたのもちょうどその2項目です。
2日目を終えて、首位は神谷そら選手の通算-8(66-70)。岐阜県土岐市出身の昨年覇者が、連覇に王手をかけました。1打差の2位タイに山城奈々選手(-7)と佐久間朱莉選手(-7)。
そして初日の上位は、ほとんどが入れ替わりました。
| 選手 | 初日 | 2日目 | 差 |
|---|---|---|---|
| 入谷 響選手 | 65(1位) | 81 | +16 |
| 神谷 そら選手 | 66(2位) | 70 | +4 |
| 河本 結選手 | 67(3位タイ) | 77 | +10 |
| 泉田 琴菜選手 | 67(3位タイ) | 78 | +11 |
| 藤田 さいき選手 | 73(63位タイ) | 65 | -8 |
① 初日のスコアは、2日目を予測しなかった
106名の初日スコアと2日目スコアの相関を取ったら、+0.059でした。ほぼ無相関です。
ゴルフではもともと日をまたいだ相関は高くありません。ただ、今週の数字は2026年の国内大会のなかでも際立って低いものでした。
| 大会 | R1とR2の相関 |
|---|---|
| ミネベアミツミ | 0.539 |
| 明治安田 | 0.374 |
| (2026年26大会の平均) | 約0.22 |
| Vポイント×SMBC | 0.059 |
| 住友生命東海クラシック | 0.059 |
| アクサレディス | 0.006 |
26大会のうち、今週より低いのはアクサレディス1大会だけ。Vポイント×SMBCと並んで下から2番目タイでした。
初日の順位表は、2日目にほぼリセットされた。そう言っていい一日です。
② 入谷響選手の16打、数字はどこが変わったか
首位から一気に68位タイまで下がった入谷響選手の、2日間のスタッツを並べます。
| 初日(65) | 2日目(81) | |
|---|---|---|
| 飛距離 | 224.0ヤード | 245.0ヤード |
| フェアウェイキープ | 8/14 | 4/14 |
| パーオン | 15/18 | 7/18 |
| パット数 | 26(最少) | 29 |
飛距離が21ヤード伸び、フェアウェイキープが半分になり、パーオンは半分以下になりました。初日はノーボギーでしたが、2日目は3番(パー5)でトリプルボギー、8番と15番でダブルボギーを打っています。
パット数は26→29と3打しか増えていません。グリーンに届かなくなった、という2日間でした。
逆に、初日63位タイの位置から8打縮めた藤田さいき選手の65は、パット25。これは今大会2日間214ラウンドを通しての最少パットです(2番目が初日の入谷選手の26)。8番パー4ではイーグルも奪いました。
③ 2日目は「パーオンとフェアウェイ」の日だった
106名の実測スタッツとスコアの相関です。初日と並べます。
| 実測スタッツ | 初日 | 2日目 |
|---|---|---|
| パーオン | -0.596 | -0.552 |
| パット数 | +0.613 | +0.510 |
| フェアウェイキープ | -0.296 | -0.452 |
| 飛距離 | -0.197 | -0.088 |
順位が入れ替わりました。初日はパット数が最強でしたが、2日目はパーオンが先頭に立ち、フェアウェイキープが-0.296から-0.452へ大きく伸びています。
コース全体の数字も、この読み方を支えています。
- パーオン平均 13.53(R1)→ 13.21(R2)
- フェアウェイキープ平均 8.62(R1)→ 8.30(R2)
乗らない、曲がる。そういう日でした。入谷選手が崩れたのは、まさにこの2項目です。
なお、2日目に18ホール全部パーオンを達成したのは仲村果乃選手ひとり。ただしパット数は35で、スコアは70(2バーディー・ノーボギー)でした。2日間214ラウンドで唯一の18/18が、必ずしも爆発につながらないところが、このスポーツの難しさだと思います。
④ コースは0.378打むずかしくなった(同じ106人で比較)
初日と2日目で出場者が違う(棄権2名)ので、両日を回った106名だけで比較します。
| 全体 | 同じ106名 | |
|---|---|---|
| 初日 | 72.065(108名) | 72.009 |
| 2日目 | 72.387(106名) | 72.387 |
同じ集団で**+0.378打**の難化でした。予選通過の57名に絞っても、70.491→70.632とわずかに難しくなっています。
天候は、数字上はほとんど変わっていません。
| 初日 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 気温 | 27.0℃ | 27.3℃ |
| 天候 | 晴れ時々曇り | 曇り |
| 風速 | 2.4 m/s | 2.2 m/s |
| 風向 | 南西 | 北北西 |
| 入場者数 | 4,987人 | 7,927人 |
風速はほぼ同じで、風向だけがほぼ反転しました。ホール別に見ると、この日の動きは方向で割れています。
| ホール | 初日 | 2日目 | 動き |
|---|---|---|---|
| 15番(パー5) | -0.2870 | -0.0566 | 難化 +0.230 |
| 3番(パー5) | -0.0093 | +0.1321 | 難化 +0.141 |
| 4番(パー3) | +0.0370 | +0.1698 | 難化 +0.133 |
| 14番(パー4) | +0.3148 | +0.1792 | 易化 -0.136 |
| 12番(パー5) | ±0.0000 | -0.1415 | 易化 -0.142 |
| 5番(パー5) | -0.1019 | -0.3113 | 易化 -0.209 |
4つのパー5が、2つずつ逆方向に動きました。初日に最易だった15番が難しくなり、初日に最難だった14番はやさしくなっています。風向が変われば追い風と向かい風が入れ替わる、という説明はできますが、2日分のデータなので断定はしません。
2日目の最難ホールは7番(パー4・390Y)の+0.1981。初日も2番目に難しかったホールで、2日続けて上位でした。
⑤ 予選通過は57名。ラインはイーブンパー
カットは50位タイまで。今回は通算イーブンパー(144)までの57名が最終日に進みました。棄権が2名(前多愛選手はR2開始前、菅沼菜々選手は9ホール終了後)。
初日に「71までがちょうど50名、72が51位タイ」と書きましたが、2日目を終えたラインはほぼそこに落ち着きました。
初日3位タイから、河本結選手(77)と泉田琴菜選手(78)はいずれも通算イーブンパーで踏みとどまっています。49位タイでの通過です。
⑥ 最終日の見どころ
首位の神谷そら選手と2打差以内に6名、3打差以内に15名がひしめいています。
| 通算 | 人数 | 選手 |
|---|---|---|
| -8 | 1 | 神谷 そら選手 |
| -7 | 2 | 山城 奈々選手/佐久間 朱莉選手 |
| -6 | 3 | 藤田 さいき選手/笠 りつ子選手/吉澤 柚月選手 |
| -5 | 9 | 青木 瀬令奈選手/荒木 優奈選手/権藤 可恋選手/古江 彩佳選手/金澤 志奈選手/吉﨑 マーナ選手/安田 祐香選手/菅 楓華選手/永井 花奈選手 |
持ち味ランキングで11指標1番手の佐久間朱莉選手が、1打差の2位タイ。展望で書いた「3R大会強さ女王1番手」が、最後の18ホールで効くかどうかが今日の答え合わせになります。
そして神谷そら選手は、昨年と同じ舞台で連覇に挑みます。初日はノーボギーの66、2日目はボギー2つを4バーディーで返しての70。2日間でボギーは2つだけです。
初日と2日目の相関が+0.059だったこのコースで、最終日だけがおとなしく収まるとは限りません。
データ出典:JLPGA公式サイト(フルリーダーボード/ホールバイホール/スタッツ/ホールサマリ/大会概要・天候、いずれも2026年9月19日時点)、持ち味ランキングは当サイト独自集計(2026年9月13日基準、出場108名内の番手)。
※相関はピアソンの積率相関係数です。パット数は「小さいほど良い」ため正の相関が、パーオン・フェアウェイキープ・飛距離は「大きいほど良い」ため負の相関が「効いた」を意味します。
※コース難易度の比較は、両日を完走した106名の同一集団で行っています。棄権者を含む全体平均をそのまま比べると、人数の違いが難易度の差に見えてしまうためです。
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