アマ・ソア キム選手が首位、桑木志帆選手は番手どおりの「-8」──サントリーレディス2026 R1を持ち味ランキングで振り返る
伸びた初日に効いたのは「パーオン」。タフな六甲が牙をむく週末へ、データは何を語ったか。
宮里藍 サントリーレディスオープン2026のRound1は、スコアがよく伸びた一日だった。出場120名のR1平均は70.64、パー72に対してマイナス1.36。難コースの六甲国際でも、初日は攻めれば伸ばせるコンディション――事前に読んでいた「木・金は伸び、土曜に難化する我慢型」どおりの入りになった。
まずはRound1の上位から。
| 順位 | 選手 | スコア | 通算 |
|---|---|---|---|
| 1 | ソア キム選手(アマ) | 63 | -9 |
| 2 | 桑木 志帆選手 | 64 | -8 |
| 3T | 永井花奈・佐藤心結・倉林紅・鶴岡果恋・金澤志奈・セキ ユウティン・福山恵梨・永嶋花音 各選手 | 66 | -6 |
首位はアマチュアのソア キム選手。8バーディーの「63」で今大会最大のサプライズを起こした。2位に桑木志帆選手。-6に8名が並ぶ大混戦の幕開けだ。この初日を、当サイトの持ち味ランキングから読み解いていく。
ランキング① 効いたのは「パーオン」
開幕前に各選手へ付けた出場者内の「番手」と、実際のR1スコアの相関を集計した。数字が大きいほど「番手が良い選手ほど好スコア=その持ち味が効いた」ことを示す。
| 持ち味ランキング | R1との相関 | 効き |
|---|---|---|
| パーオン率女王 | +0.37 | ◎ 最も効いた |
| 高難度コース女王 | +0.34 | ◎ |
| 夏の女王 | +0.33 | ◎ |
| 女王指数 | +0.30 | ○ |
| パター女王 | +0.28 | ○ |
| 初日好調女王 | +0.24 | ○ |
| リカバリー女王 | +0.15 | △ 今日は効かず |
伸ばし合いの初日を左右したのは、グリーンをきっちり捉える「パーオン」だった。それを地で行ったのが桑木志帆選手。先週の全米女子オープンを14位で終えた“帰国組”であり、過去2年も帰国組がサントリーで上振れしてきた傾向を初日から体現した。
| 桑木志帆選手の事前番手 | 出場者内 |
|---|---|
| 女王指数 | 3位 |
| パーオン率女王 | 4位 |
| 高難度コース女王 | 4位 |
| → R1 | 64(-8)ノーボギー |
ランキング② 「リカバリー」はまだ眠る
今年のキーと見ていたリカバリー女王は、相関+0.15と効かなかった。理由はホール別のスコアにある。
| ホール | パー | 対パー | |
|---|---|---|---|
| 1番 | 5 | -0.28 | 最も易しい(バーディ量産) |
| 12番 | 5 | -0.22 | 易 |
| 17番 | 5 | -0.18 | 易 |
| 7番 | 4 | +0.14 | 最も難しい |
ほぼ全ホールが対パーでマイナス。特にパー5が軒並みバーディーを生み、グリーンを外して“寄せワン”を強いられる場面が少なかった。だが今年はラフが伸ばされている。過去2年とも土曜に難化してきたコースだ。週末にグリーンが締まれば、リカバリー女王と高難度コース女王の重みは一気に増す。今は伏線の段階だ。
ランキング③ 「初日好調」が伏兵を当てた
総合力の番手では見えない選手を、初日好調女王が拾い上げた。
| 選手 | 女王指数 | 初日好調 | R1 |
|---|---|---|---|
| 福山 恵梨選手 | 42位 | 7位 | -6 |
| 岡山 絵里選手 | 24位 | 4位 | -4 |
福山恵梨選手は女王指数42位ながら初日好調7位の番手どおり「66」。地元・大阪の岡山絵里選手も初日好調4位で「68」。早見表に初日好調を入れた狙いがはまった一日だった。
ランキング④ 本命2人は我慢の「-3」
| 選手 | 主な番手 | R1 |
|---|---|---|
| 佐久間 朱莉選手 | 女王1・パーオン2・高難度1・初日好調1 | -3 |
| 髙橋 彩華選手 | 女王2(2025年覇者) | -3 |
ほぼ全項目で出場者トップの佐久間朱莉選手、昨年覇者の髙橋彩華選手はともに「69」。伸びる初日に爆発はなかったが、首位と6打差で射程内。土曜に難化すれば地力で上回る選手が浮上しやすい。我慢の-3は、週末を見据えれば悪くない位置取りだ。
ランキング⑤ アマ首位と「全英切符」
首位のソア キム選手はアマチュアで、出場試合数の条件から持ち味ランキングには載らない“参考枠”。その「63」は、データの外側から飛び出した最大の見どころだ。
そして「神戸から世界へ」を掲げるこの大会は、優勝・2位・メルセデスランキング上位3名に、AIG女子オープン(全英女子)の出場権が与えられる。2位の桑木志帆選手は切符圏内。週末の上位争いは、そのまま“全英切符争い”でもある。
振り返って
初日は伸びた。効いたのは派手なパッティングよりも、まずグリーンを捉える「パーオン」――ボールを正しい場所に置く技術。リカバリーはまだ眠ったまま、目を覚ますとすれば土曜だろう。
各選手の持ち味は持ち味ランキング一覧、Day2の組み合わせはDay2早見表から辿れる。事前の番手と、コース上の現実。その両方を並べて見ると、週末の観戦は一段おもしろくなる。
引用・参照
- JLPGA公式 宮里藍 サントリーレディスオープン2026 Round1 リーダーボード/ホールサマリ(参照日:2026-06-11)
- 番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-05-31スナップショット、出場者内ランキング)