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試合解説2026/08/21

首位タイの2人は、早見表で79番手と69番手だった──コース平均+0.15、18ホール中9つがオーバーパー|CAT Ladies 2026 R1

展望で書いた「伸びないコース」はその通りになりました。ただし、そこから上がってきたのは指標が名指ししなかった2人でした。

先週のNEC軽井沢72は初日のコース平均が**-2.05**、108人中78人がアンダーパーという伸ばし合いでした。大箱根は、まったく違う顔を見せています。

① コース平均は+0.15。18ホール中9つがオーバーパー

初日のコース平均対パーは**+0.147**(出場102名全員ベース)。

アンダー イーブン オーバー
102名 45人 15人 42人

中央値はちょうどイーブンパーでした。18ホールのうち9ホールが平均オーバーパーという、きれいに半分ずつ割れたセッティングです。

苦しかったのは、意外にも短いパー3でした。

ホール 対パー パーオン率
12番(パー3/149ヤード) +0.333 38.2%
13番(パー4/415ヤード) +0.226 36.3%
17番(パー3/165ヤード) +0.196 37.3%
14番(パー4/418ヤード) +0.186 41.2%

149ヤードのパー3で、乗ったのは10人に4人。距離ではなくグリーンで守るコースだということが、この数字に出ています。

一方で稼げたのは3つのパー5でした。1番(470ヤード/-0.304)、18番(517ヤード/-0.245)、9番(527ヤード/-0.235)。パー5で伸ばして、パー4とパー3で耐える——展望で書いた構図がそのまま出た1日でした。

全体ではバーディ302に対しボギー275、ダブルボギー以上が23。プラスマイナスがほぼ拮抗しています。

② 首位タイの2人は、まったく違う66を出した

66(-6)で並んだのは鳥居さくら選手加藤麗奈選手。同じスコアですが、中身は正反対でした。

鳥居 さくら選手 加藤 麗奈選手
スコア 66(-6) 66(-6)
バーディ 6 6
イーグル 1 0
ボギー 2 0(ノーボギー)
パーオン 12/18 13/18
パット 24 25
フェアウェイキープ 8/14 13/14
飛距離 259.0ヤード 237.5ヤード

鳥居選手は、飛ばして、曲げて、取り返した66。 8番パー4(378ヤード)でイーグルを奪い、ボギーも2つ打っています。フェアウェイキープは8/14で、24パットは全体2番目の少なさでした(最少は8/18パーオンで23パットにまとめた藤田かれん選手の69)。

加藤選手は、置いて、乗せて、落とさなかった66。 13/14のフェアウェイキープ、6バーディでボギーはゼロ。飛距離は鳥居選手より21.5ヤード短い237.5ヤードです。

同じ66に、まったく別の道から辿り着いています。

なおこの日ノーボギーだったのは7人。加藤選手、蛭田みな美選手(67)、荒木優奈選手(68)、神谷そら選手(68)、吉﨑マーナ選手(69)、三ヶ島かな選手(71)、安田祐香選手(71)です。

102人中、1つも落とさなかったのは7人しかいませんでした。

③ その2人は、早見表で79番手と69番手だった

ここは正直に書きます。

初日の早見表で、この2人がどこにいたか。

難コース強さ まくり 直近5戦の勢い 女王指数
鳥居 さくら選手 79番手 39番手 47番手
加藤 麗奈選手 69番手 33番手 27番手 71番手

どちらも下位です。 赤ヘッダーに据えた難コース強さで、102名中79番手と69番手。当サイトのデータは、この2人を名指ししていませんでした。

背景を添えておくと、鳥居さくら選手は先週のNEC軽井沢72で、2日間を69-69の通算-6で回りながら失格という週を過ごしています。2025年プロ入りの98期生、兵庫県神戸市の出身です。

加藤麗奈選手は今季、大東建託・いい部屋ネットレディスを通算-22で制してツアー初優勝を挙げました。ただしその後は北海道meijiカップ47位、NEC軽井沢72は予選落ちと足踏みが続いていました。兵庫県三田市の出身で、日本ウェルネススポーツ大学に在学中です。

首位タイの2人は、どちらも兵庫県出身でもあります。

④ ただし、赤ヘッダーの「難コース強さ」は集団としては当たっている

個人は名指しできませんでしたが、集団で見ると話は別です。

全32指標の番手と初日スコアの相関を取ると、こうなりました。

持ち味ランキング 相関
雨の女王 +0.425
難コース強さ女王 +0.399
賞金効率女王 +0.389
風の女王 +0.365
春強い女王 +0.355
アンダーパー女王 +0.354
パーオン女王 +0.324

赤ヘッダーに据えた難コース強さは、32指標中2番手の+0.399。 上位10人の初日はこうです。

難コース番手 選手 初日
1 佐久間 朱莉選手 67(3位タイ)
2 菅 楓華選手 71(32位タイ)
3 河本 結選手 72(46位タイ)
4 桑木 志帆選手 68(7位タイ)
5 神谷 そら選手 68(7位タイ)
6 髙橋 彩華選手 69(13位タイ)
7 小祝 さくら選手 73(61位タイ)
7 申 ジエ選手 67(3位タイ)
9 荒木 優奈選手 68(7位タイ)

10人中5人が7位タイ以内、6人が13位タイ以内。 一方で3番手の河本結選手は46位タイ、7番手の小祝さくら選手は61位タイでした。

先週の総括で「当たるときは集団として当たるのであって、個人を名指しできるわけではない」と書きました。今日はその見本のような1日です。首位は指標が拾えなかった2人から出て、集団としては指標の上位が上に来ている。

なお1位の雨の女王については、今日の天候を一次情報で確認できていません。 雨の女王と難コース強さはどちらも「悪条件で崩れないか」を測る性質の近い指標なので、雨が降ったかどうかとは関係なく、同じ「耐える力」を両方が拾ったと読むのが自然だと考えています。

⑤ 先週の主役指標は、今日はゼロだった

もうひとつ、はっきり出たものがあります。

持ち味ランキング NEC軽井沢 今日
連続トップ10女王 1位タイ8人中4人がトップ7 +0.005

先週いちばん機能した指標が、今週は完全な無相関になりました。 1番手タイの4人(サイ ペイイン選手7位タイ、吉澤柚月選手・安田祐香選手・菅楓華選手が32位タイ)はきれいに散っています。

コースが変われば効く指標も変わる。32個ある理由が、ここにあります。

赤ヘッダーのもう1つ、まくりは+0.190でした。ただしこれは最終日に伸ばす力を測る指標なので、初日に出ないのは当然です。答え合わせは日曜になります。

⑥ 実測スタッツ:今週は「乗せる力」が支配している

102人全員のスタッツとスコアの相関です。

実測スタッツ 今日 (参考)先週R1
パーオン数 -0.608 -0.549
パット数 +0.500 +0.602
飛距離 -0.302 -0.052
フェアウェイキープ -0.270 -0.117

先週はパットが最強でした。今週はパーオンがそれを上回っています。 きれいに反転しました。

この日の平均パーオンは10.93/18(60.7%)。先週の軽井沢は13.19/18(73.3%)でしたから、2.26ホールぶん乗りません。乗ること自体が難しい日は、乗せた人が上に来ます。

飛距離が-0.302まで上がっているのも今週の特徴です。6,657ヤードでパー4が415〜424ヤードと長く、先週(-0.052)とは別の意味を持ちました。

そのなかで、佐久間朱莉選手は14/14の完全フェアウェイキープ。13/18パーオン・26パットで67(3位タイ)にまとめています。難コース強さ1番手が、いちばん教科書どおりのゴルフで上位に入りました。

⑦ 2日目のポイント

  • 首位が66どまり。展望で書いたとおり伸びないコースです。2打差以内に12人がひしめいており、まだ誰の週とも言えません
  • 鳥居さくら選手と加藤麗奈選手が、この位置を守れるか。2人とも守り切りは算出対象外です。この指標にデータがあるのは102名中12名だけで、大半の選手にとって未知の領域です
  • 佐久間朱莉選手。難コース強さ・女王指数ともに出場者内1番手が、67で3位タイにつけました
  • 藤本愛菜選手は70で22位タイ。直近5戦の勢い1番手は、崩れずに初日を終えています

出場102名の持ち味と組み合わせは初日早見表、大会全体の見立ては展望コラムから。


引用・参照

  • JLPGA公式 CAT Ladies 2026 Round1 フルリーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール/スタッツ(参照日:2026-08-21)
  • 出身地・プロ入り年・入会期・出身校は当サイトDB、所属はJLPGA公式ペアリング表に準拠
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026年8月16日スナップショット、番手は出場102名内。Pearson相関、番手×初日スコア、全32指標を確認)
  • 実測スタッツとスコアの相関は、公式スタッツ102名分を当サイトで再集計
  • コース平均対パー・ホール別数値はJLPGA公式ホールサマリ(出場者全員ベース)
  • 先週のNEC軽井沢72の数値は当サイトDBおよび同大会公式データ

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