加藤麗奈選手が「64」で通算-13の単独首位、菅楓華選手は2日連続の"完全パーオン"18/18──2日目に効いたのは「乗せて沈める力」だった|いい部屋ネット2026 R2
全32指標を総当たり。初日トップだった予選通過率を、パーオン女王(+0.378)が抜いた。データ本命の菅楓華選手が、完全パーオンで首位を射程に。
福岡・ザ・クイーンズヒルの"バーディー合戦"は、2日目も止まらなかった。この日もコース平均-2.23、5番パー4は71人がバーディー。2日間の予選ラウンドを終えて、通過ラインは通算-5という、ツアーでも屈指の厳しい低スコア決戦になった。
① 首位は加藤麗奈選手──2日連続の「64」で抜け出す
初日は-5のT18と好位置につけていた**加藤麗奈選手が、2日目も「64」(-8)**をマーク。通算-13で単独首位に立った。兵庫県三田市出身、好文学園女子高からルネサンス大阪高(通信制)に転じ、2024年にプロ入りした日本ウェルネススポーツ大在学中の選手(ヤマエグループHD所属)が、2日連続のロースコアで一気に主役へ躍り出た。14パーオン・24パットと、"乗せて沈める"を体現した内容だった。
追うのは通算-11の3人。大東建託所属の吉田鈴選手、そして後述する菅楓華選手、皆吉愛寿香選手が並ぶ。初日首位の倉林紅選手(サーフビバレッジ)は「70」とスコアを伸ばしきれず、-10のT5で週末を迎える。
② 全32指標の答え合わせ──初日「取りこぼさない力」から、2日目「乗せる力」へ
各選手の事前の出場者内「番手」と、36ホール通算の相関を全32指標で総当たりした(103名)。
| 持ち味ランキング | 通算との相関 | 女王指数との重なり |
|---|---|---|
| パーオン女王 | +0.378 | 0.61 |
| 予選通過率 | +0.341 | 0.72 |
| 短期決戦女王 | +0.338 | 0.68 |
| 高難度コース女王 | +0.321 | 0.54 |
| 直近5戦の勢い | +0.317 | 0.56 |
| アンダーパー率 | +0.299 | 0.66 |
| 女王指数(総合力) | — | — |
初日の答え合わせでは予選通過率(+0.357)とアンダーパー率が首位に立った。だが36ホールを終えて、トップに浮上したのはパーオン女王(+0.378)。初日は「大崩れしない安定感」、2日目は「グリーンに乗せてバーディーチャンスを作る力」──ロースコア決戦が2日続くと、パットで沈める前提として"どれだけ乗せたか"が効いてくる。この会場の性格をよく表す推移だ。
③ データ本命が、じわりと浮上してきた
初日は事前の本命勢が突出しなかった。だが2日目、データ上の指標が高い選手たちが、着実に上がってきている。
| 選手 | 通算 | 女王指数 | パーオン | 予選通過率 | 地元開催 |
|---|---|---|---|---|---|
| 菅 楓華選手 | -11(T2) | 2 | 16 | 1 | 1 |
| 藤本 愛菜選手 | -9(T10) | 8 | 6 | 5 | — |
| 阿部 未悠選手 | -5(予選通過) | 4 | 10 | 5 | 2 |
とくに宮崎出身・ニトリ所属の菅楓華選手は圧巻だ。この日18ホール全部でパーオンを達成する"完全パーオン"(18/18)を披露。しかも初日も含め、当サイトの女王指数2番手・アンダーパー率1番手・予選通過率1番手・地元開催1番手と、事前指標が示していた総合力そのままの2日間だった。展望で「本命」と挙げた選手が、着実に位置を上げている。
沖学園出身・福岡の新人藤本愛菜選手も-9のT10。バーディー量産1番手・直近5戦1番手・パーオン女王6番手の勢いを、地元で発揮している。
なお、女王指数1番手の河本結選手(RICOH)は、初日-2のT75から、2日目に棄権。菅沼菜々選手・澁澤莉絵留選手も2日目を終えず、この日は棄権が相次いだ。会場のある福岡県には熱中症警戒アラートが発表され、飯塚で最高36℃予想という酷暑の一日。棄権の理由は選手ごとに様々で断定はできないが、選手のコンディション管理が問われる過酷な環境だったことは確かだ。
④ 昨年覇者の明暗、そして予選落ちの波乱
一方、2024年に「-28」で優勝した川﨑春花選手は、通算-4で予選落ち。通過ラインが-5という異常な低スコア決戦のなか、あの記録的優勝を飾ったコースで姿を消すという波乱となった。同じく上位が期待された小祝さくら選手・阿部未悠選手はギリギリ-5で通過と、実力者にとっても薄氷の2日間だった。
昨年覇者・渡邉彩香選手(大東建託)は-7のT29で通過。連覇へはやや後退したが、まだ射程は残す。
⑤ 週末(最終日は日曜)の見どころ
- 首位攻防:加藤麗奈選手(-13)を、菅楓華・吉田鈴・皆吉愛寿香 各選手(-11)が2打差で追う
- 効く持ち味:引き続きパーオンと取りこぼさない安定感。乗せて沈める精度勝負
- データ本命・菅楓華選手:女王指数2番手・完全パーオンの安定感で、優勝を狙える位置
- 地元・福岡の藤本愛菜選手(T10):勢いのまま表彰台に絡めるか
出場120名の組み合わせと持ち味はDay2早見表、初日の分析はR1振り返り、大会全体の見立ては展望コラム、各選手の持ち味は持ち味ランキング一覧から。通過ライン-5の超ロースコア決戦、勝ち抜くのは"乗せて沈める"精度を持つ選手だ。
引用・参照
- JLPGA公式 大東建託・いい部屋ネットレディス2026 Round2 ホールバイホール/ホールサマリ/スタッツ(参照日:2026-07-24)
- 所属はJLPGA公式ペアリング表、出身地・出身校は当サイトDBに準拠
- 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-07-19スナップショット、番手は本大会出場120名内。Pearson相関、番手×36ホール通算、全32指標を確認のうえ独立した持ち味を抽出。「女王指数との重なり」は各指標の番手と女王指数の番手の相関)