安田祐香選手、2日間でボギー1つ。通算-19で7打差──過去2年の優勝スコアを、2日目にして超えた|NEC軽井沢72 2026 R2
コースは1.6打難しくなった。そしてその日に初めて、持ち味ランキングが機能し始めた。最終日を迎える朝に、数字で整理しておく。
おはようございます。NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは今日が最終日です。2日目を終えて、リーダーボードはかなり静かな形になりました。
| 順位 | 選手 | 通算 | R1 | R2 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 安田 祐香選手 | -19 | 61 | 64 |
| T2 | 菅 楓華選手 | -12 | 68 | 64 |
| T2 | 岡山 絵里選手 | -12 | 67 | 65 |
| T2 | サイ ペイイン選手 | -12 | 65 | 67 |
| T2 | イ ミニョン選手 | -12 | 64 | 68 |
| 6 | 沖 せいら選手 | -10 | 66 | 68 |
首位と2位の差は7打。 そして安田選手の通算-19は、過去2年の優勝スコア(2024年-11、2025年-14)を、2日目にしてすでに上回っている。
① コースは1.6打難しくなった
初日の異常な伸びは、2日目に収まった。
| ラウンド | コース平均対パー |
|---|---|
| R1(108名) | -2.05 |
| R2(103名) | -0.46 |
約1.6打ぶん難化した。 バーディは435個から320個に減り、ボギーは192個から219個に増えている。
とくに牙をむいたのが4番パー4(410ヤード)だった。
| 4番パー4 | R1 | R2 |
|---|---|---|
| 対パー | -0.02 | +0.28 |
| ボギー | 16 | 35 |
| パーオン率 | 45.4% | 38.8% |
一方で9番パー5(-0.31)と16番パー5(-0.21)は2日目も伸びており、パー5で稼いで、パー4で耐えるという構図になった。
② その日に「64」──安田祐香選手の2日間
その難しくなった日に、安田祐香選手は9バーディ・1ボギーの64をマークした。
| 安田祐香選手 | R1 | R2 | 2日間合計 |
|---|---|---|---|
| スコア | 61 | 64 | 125(-19) |
| バーディ | 11 | 9 | 20 |
| ボギー | 0 | 1 | 1 |
| パーオン | 15/18 | 17/18 | 32/36 |
| パット数 | 22 | 27 | — |
36ホールを回って、落としたのは1打だけ。 そして内容が初日とまったく違う。
初日は15/18パーオンで22パット、つまり「パットで作った61」。2日目は17/18パーオンで27パット、「乗せて作った64」。 同じ選手が、2日連続で別の作り方をしている。主催社NEC所属の25歳が、自社の冠大会で自分のゴルフを2通り見せた形になった。
なお、初日2位だった横峯さくら選手は73で通算-8のT12に後退。12/18パーオン・31パットと、初日(16/18・25パット)の再現はならなかった。
③ 2日目に、持ち味ランキングが立ち上がった
ここが今大会でいちばん面白いところだ。
初日、指標はほとんど効いていなかった。 最も効いた連続Top10女王で+0.290、3R大会強さは+0.162。「誰でも伸ばせる日」だったから、実力差がスコア差にならなかった。
ところが36ホールを終えると、絵が変わる。
| 持ち味ランキング | R1のみ | 36H通算 |
|---|---|---|
| 直近5戦の勢い | +0.239 | +0.431 |
| アンダーパー女王 | +0.184 | +0.390 |
| アンダーパー率 | +0.161 | +0.371 |
| 覚醒度 | — | +0.363 |
| 3R大会強さ女王 | +0.162 | +0.346 |
| 予選通過率 | +0.154 | +0.346 |
初日の最大値+0.290が、36ホールでは+0.431まで上がった。 1日だけでは埋もれていた実力差が、2日分の積み重ねで表に出てきたということだ。
先週の北海道meijiカップでも似たことが起きている。あのときは女王指数の帯別で予選通過率がきれいな階段になった。1ラウンドでは読めないが、2ラウンド、3ラウンドと積むほど指標どおりに並ぶ——これは毎週追ってきて、そろそろ確度の高い法則だと言えそうだ。
④ 早見表の答え合わせ──パターは当たった
2日目の早見表では、初日の実測(パット数との相関+0.602)を受けてパターとリカバリーを赤ヘッダーに差し替えた。
結果は、選手単位でははっきり出た。
| 選手 | パター番手 | R2 |
|---|---|---|
| 菅 楓華選手 | 1番手 | 64(9バーディ0ボギー)・25パット |
| 岡山 絵里選手 | 16番手 | 65・26パット |
| 佐久間 朱莉選手 | 4番手 | 71 |
パター女王1番手の菅楓華選手が、ノーボギーの64で2位タイまで浮上した。 25パットは、この日の上位陣で最少である。
ただし全体では、2日目単日の実測相関は軒並み弱かった(パーオン-0.231、パット+0.06)。難しい日は誰も安定しないので、単日で見ると何も効いていないように見える。集団と個人で答えが違う典型的なパターンだった。
⑤ カットラインは-2、62名が通過
予選通過ラインは通算-2で62名。-1の9人が涙をのむ形になった。
注目は桑木志帆選手が-2でぎりぎり通過したこと。AIG全英女子オープンを制した直後の凱旋初戦は、初日71・2日目71で通算-2。2日目は16/18パーオンと乗せてはいたが、33パットとグリーン上が噛み合わなかった。
なお、天本ハルカ選手・脇元華選手・久保啓子選手・倉林紅選手が2日目に競技を終えられず、初日終了後に植竹希望選手が棄権している。真夏の3日間、コンディションの難しさが出た週でもあった。
⑥ 最終日の見どころ
- 7打差をどう見るか。3日間競技の最終日で7打差は大きい。ただしこのコースは初日に「61」が出ている。追う側が-8前後を出せば射程に入る
- 菅楓華選手。パター1番手が噛み合い始めた。メルセデス2位の実力者が、いちばん自然な形で追う位置にいる
- 安田祐香選手の守り切りは算出対象外。リードして最終日を迎えた経験が規定に届いていない。データのない領域に入る
- 主催社NEC。安田選手が首位、原江里菜選手も-8のT12。自社大会で2人が上位に残っている
2日間の分析はR1振り返り・大会展望から。出場選手の持ち味は2日目早見表で確認できます。
36ホールでボギー1つ。 その状態で最終日を迎える選手を、今日は追いかけたいと思います。
引用・参照
- JLPGA公式 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント2026 Round2 フルリーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール/スタッツ(参照日:2026-08-16)
- 出身地・プロ入り年は当サイトDB、所属はJLPGA公式ペアリング表に準拠
- 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-08-09スナップショット、番手は出場108名内。Pearson相関、番手×R2単日スコアおよび番手×36ホール通算、全32指標を確認)
- 実測スタッツとスコアの相関は、公式スタッツ(R1=108名/R2=103名)を当サイトで再集計
- 過去大会の優勝スコアは当サイトDB(2024年・2025年 軽井沢72ゴルフ北コース)