女子プロゴルフ応援Labo.

JLPGA · Independent Cheering — 応援を、もっと深く。

← コラム一覧に戻る
試合解説2026/08/22

吉田鈴選手と佐久間朱莉選手が-9で首位タイ──「難コース強さ」の相関は+0.399→+0.493→+0.560と上がり続けている|CAT Ladies 2026 R2

2日間のバーディとボギーは、302対275と302対274。コースは驚くほど同じ顔をしました。

① 2日間が、ほぼ寸分違わない顔をした

まずこの数字を見てください。

初日 2日目
コース平均対パー +0.147 +0.071
バーディ 302 302
ボギー 275 274
ダブルボギー以上 23 19
オーバーパーのホール数 9/18 10/18
パーオン率 60.7% 59.4%

バーディ302に対してバーディ302、ボギー275に対してボギー274。 出場者が102名から99名に減っているにもかかわらず、ほぼ同じ数字が並びました。

大箱根は2日続けて、まったく同じ顔をしています。「たまたま難しい日だった」ではなく、このコースがそういうコースだということです。

ホール別で見ると、2日目は難しいホールの上位5つがすべてパー4でした。

ホール 対パー(2日目単独) パーオン率
13番(パー4/415ヤード) +0.253 36.4%
14番(パー4/418ヤード) +0.212 27.3%
16番(パー4/422ヤード) +0.202 45.5%
8番(パー4/378ヤード) +0.172 45.5%
11番(パー4/424ヤード) +0.172 25.3%

11番は4人に1人しか乗りませんでした。 初日に最難だった12番パー3(+0.333)は緩み、代わりに415〜424ヤードのパー4が牙をむいた形です。

稼げるのは相変わらずパー5でした。1番(-0.364)、18番(-0.283)、9番(-0.182)。

② 首位は吉田鈴選手と佐久間朱莉選手

通算-9で2人が並びました。

吉田 鈴選手 佐久間 朱莉選手
初日 69 67
2日目 66 68
通算 -9 -9
2日目のバーディ/ボギー 8/2 5/1
パーオン(2日目) 12/18 15/18
パット(2日目) 24 29
フェアウェイキープ 12/14 12/14

吉田鈴選手の66は、8バーディ・2ボギーの動きの多い66。 千葉県市川市出身、2024年プロ入りの97期生で、今季はヨネックスレディスで勝っています。直近は大東建託・いい部屋ネット6位タイ、NEC軽井沢11位と上げてきていました。

佐久間朱莉選手は15/18パーオンの、崩れない68。 展望コラム早見表で、女王指数難コース強さともに出場者内1番手として挙げていた選手が、そのまま首位に並んできました。

初日に66で首位タイだった2人は、鳥居さくら選手が70で通算-8の3位タイ、加藤麗奈選手が73で-5の12位タイ。鳥居選手は上位に残っています。

3位タイには神谷そら選手、荒木優奈選手、吉﨑マーナ選手も-8で並びました。-7以内に9人という、展望で書いたとおりの混戦です。

③ また、同じ66がまったく違う作り方だった

初日は鳥居さくら選手と加藤麗奈選手の66が正反対でした。2日目も同じことが起きています。

森田 遥選手 菅沼 菜々選手
スコア 66(-6) 66(-6)
バーディ/ボギー 6/0 6/0
パーオン 7/18 14/18
パット 19 27
飛距離 238.0ヤード 258.5ヤード

森田遥選手は、11ホールでグリーンを外しながらノーボギーの66。 19パットはこの大会を通じて最少です(初日の最少は23)。乗らなかったところを、ことごとく拾い切りました。

菅沼菜々選手は14ホール乗せての66。 同じスコア、同じ6バーディ・ノーボギーで、パーオンの数が倍違います。

2日連続で、同じ66に別の道から辿り着いた選手が並びました。

なお2日目のノーボギーは6人(永井花奈選手67、テレサ・ルー選手69、森田選手66、菅沼選手66、川岸史果選手68、仲宗根澄香選手69)。初日の7人と、ここもほぼ同じです。

④ 「難コース強さ」の相関が、上がり続けている

今週いちばん報告したいのはここです。

難コース強さ女王との相関
初日のみ +0.399
2日目単日 +0.493
36ホール通算 +0.560

日を追って、きれいに上がり続けています。

先週のNEC軽井沢72でも、まったく同じ形が出ました。あのときは直近5戦の勢いR1 +0.239 → 36H +0.431 → 54H +0.458

2週続けて、同じ階段が出たことになります。

36ホール通算での上位はこうです。

持ち味ランキング 36H通算との相関
難コース強さ女王 +0.560
賞金効率女王 +0.539
風の女王 +0.530
パーオン女王 +0.512
春強い女王 +0.504
TOP10率女王 +0.483

2日目の早見表で赤ヘッダーに据えた難コース強さとパーオン女王が、そのまま1番手と4番手に来ています。

難コース強さ上位10人の36ホールを並べると、こうなります。

番手 選手 通算 順位
1 佐久間 朱莉選手 -9 首位タイ
2 菅 楓華選手 -3 25位タイ
3 河本 結選手 -4 19位タイ
4 桑木 志帆選手 -7 7位タイ
5 神谷 そら選手 -8 3位タイ
6 髙橋 彩華選手 -4 19位タイ
7 小祝 さくら選手 +1 予選落ち
7 申 ジエ選手 -3 25位タイ
9 荒木 優奈選手 -8 3位タイ
10 小林 光希選手 +3 予選落ち

10人中8人が予選を通過し、4人が7位タイ以内。 一方で7番手と10番手は予選落ちしています。集団としては効いていて、個人は外れる——先週から続く形です。

⑤ 実測スタッツも「積むほど効く」

同じことが、指標ではなく実際のショットの数字でも起きています。

実測スタッツ 2日目単日 36ホール通算
パーオン数 -0.617 -0.735
パット数 +0.497 +0.450
飛距離 -0.399 -0.424
フェアウェイキープ -0.213 -0.301

パーオンだけが、積むほどはっきり効いてきます(-0.617 → -0.735)。 逆にパットは単日のほうが強く出ます。

1日だけならパットの入り方で誰でも上に行けるが、2日積むと乗せる力の差が出る——大箱根がどういうコースなのかを、これ以上なく素直に示した数字だと思います。

⑥ カットラインは-1、52名が通過

予選通過ラインは通算-1(143)で52名イーブンパーの9人が1打差で涙をのみました。

そのなかには、先週のNEC軽井沢72を大会新記録で制した安田祐香選手(71-73)が含まれます。地元・神奈川県横須賀市出身で昨年ここで2位タイだった木戸愛選手(74-70)、金田久美子選手(69-75)、青木瀬令奈選手(70-74)も同じイーブンパーでした。

メルセデス上位で予選を通過できなかったのは、7位の阿部未悠選手(+3)、11位の吉澤柚月選手(+1)、12位の小林光希選手(+3)、33位の小祝さくら選手(+1)。

また、一ノ瀬優希選手と森井あやめ選手が2日目に競技を終えられていません。

⑦ 最終日の見どころ

  • -7以内に9人。展望で書いたとおり、大箱根は伸びないぶん差もつきません。2年続けて最終日に66〜67の追い上げが上位に殺到しているコースです
  • 守り切りにデータがある2人が、首位に並びました。佐久間朱莉選手が出場者内5番手、吉田鈴選手が11番手。この指標は102名中12名しかデータを持たず、初日の首位2人はどちらも算出対象外でした。逃げる側の顔ぶれが、1日で入れ替わっています
  • まくりの答え合わせ。36ホール時点で+0.283。最終日に伸ばす力を測る指標なので、本番は明日です。出場者内1番手の申ジエ選手は-3の25位タイ、3番手の都玲華選手は-1の42位タイにいます
  • 森田遥選手の19パットが続くかどうか。7/18パーオンで66を出す形は、続けるのが難しい種類のスコアです

2日間の分析はR1振り返り大会展望から。出場選手の持ち味は2日目早見表で確認できます。


引用・参照

  • JLPGA公式 CAT Ladies 2026 Round2 フルリーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール/スタッツ(参照日:2026-08-22)
  • 公式ホールサマリ・スタッツは2ラウンド累計のため、2日目単独の数値は当サイトで初日分(R1=102名/R2=99名)を差し引いて算出
  • 出身地・プロ入り年・入会期は当サイトDB、所属はJLPGA公式ペアリング表に準拠
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026年8月16日スナップショット、番手は出場102名内。Pearson相関、番手×2日目単日スコアおよび番手×36ホール通算、全32指標を確認)
  • 先週のNEC軽井沢72の相関値は当サイト同大会総括コラムに準拠

関連選手

応援を、もっと深く。

この記事の「持ち味」、データで見つかります

32の持ち味ランキングで選手の個性を多面的に。大会週は毎朝、見どころデータをXに投稿しています。