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試合解説2026/08/27

ベストスコアが69で、首位タイが8人──フェアウェイキープ率51.2%の初開催コースで、北海道勢7人中6人が9位タイ以内|ニトリレディス2026 R1

誰もこのコースの傾向を持っていませんでした。初日の数字で、正体が見えてきています。

展望で「釧路カントリークラブ 鶴居東は今年が初開催で、コース固有のデータは誰も持っていない」と書きました。初日の数字は、はっきりした答えを出しています。

① コース平均+1.371。ベストスコアが69

初日のコース平均対パーは**+1.371**(出場116名全員ベース)。

アンダー イーブン オーバー
116名 38人 19人 59人

半数以上がオーバーパーで、18ホールのうち12ホールが平均オーバーパーでした。

今季ここまで当サイトが追ってきた大会と比べると、位置がはっきりします。

大会(初日・全員ベース) 平均対パー
NEC軽井沢72 -2.05
北海道meijiカップ -0.32
CAT Ladies +0.15
ニトリレディス +1.37

ベストスコアは69(-3)で、8人が首位タイ。 60台は8人しかいませんでした。

② 正体はフェアウェイでした

このコースが何で難しいのか。数字を並べると一目でわかります。

ニトリレディス (参考)CAT Ladies (参考)NEC軽井沢72
フェアウェイキープ率 51.2% 74.0% 74.0%
パーオン率 61.1% 60.7% 73.3%
平均飛距離 230.97ヤード 242.8ヤード 242.8ヤード

フェアウェイに置けたのは、2回に1回。直近2大会が74%だったことを思えば、まったく違う世界です。

平均飛距離も約12ヤード短い。刻んでいるのか、ラフから出せていないのか、あるいはその両方か。フェアウェイを外した先で、次の一打が選べていないことが、この2つの数字に出ています。

そのうえ、こんなホールがあります。

ホール 対パー パーオン率
15番(パー4/420ヤード) +0.310 44.8%
16番(パー4/410ヤード) +0.285 44.8%
11番(パー4/390ヤード) +0.259 47.4%
14番(パー3/215ヤード) +0.241 16.4%
10番(パー4/385ヤード) +0.233 54.3%

215ヤードのパー3で、乗ったのは6人に1人。そして難しい上位5ホールのうち4つが、10番以降でした。前半をしのいでも、後半に落とす形です。

伸ばせたのは9番パー5(490ヤード/-0.259)と6番パー4(350ヤード/-0.138)くらい。全体ではバーディ272に対してボギー374、ダブルボギー以上29でした。

なお午前と午後で差はほとんどありません(午前+1.407/午後+1.333)。1番スタートと10番スタートの差も0.11打。時間帯やスタートホールではなく、コースそのものが難しい1日でした。

③ ノーボギーは、116人中2人だけ

首位タイ8人の中身を見ると、この日の性格がわかります。

選手 スコア バーディ/ボギー 前半/後半
内田 ことこ選手 69 6/3 34/35
鈴木 愛選手 69 5/2 34/35
髙久 みなみ選手 69 4/1 32/37
池ヶ谷 瑠菜選手 69 5/2 35/34
木戸 愛選手 69 5/2 35/34
山路 晶選手 69 5/2 34/35
仲村 果乃選手 69 4/1 33/36
脇元 華選手 69 4/1 34/35

8人全員がボギーを打っています。 誰も「落とさずに」69を出していません。

そしてこの日ノーボギーで回ったのは116人中2人——ささきしょうこ選手(70)と桑木志帆選手(70)だけでした。どちらも首位ではなく、9位タイです。

先週の大箱根では102人中7人がノーボギーでした。そこから5人減っています。

④ 北海道出身7人のうち、6人が9位タイ以内

今日いちばん驚いた数字はこれです。

選手 出身 スコア 順位
内田 ことこ選手 北海道 69 首位タイ
阿部 未悠選手 恵庭市 70 9位タイ
政田 夢乃選手 札幌市 70 9位タイ
宮澤 美咲選手 北海道 70 9位タイ
小祝 さくら選手 北広島市 70 9位タイ
吉本 ここね選手 札幌市 70 9位タイ
山田 彩歩選手 北海道 79 105位タイ

7人中6人が9位タイ以内。 7人の平均は**-0.857で、全体平均(+1.371)より2.2打いい**数字です。

展望地元開催女王を独立した列に置き、「北海道出身7名が出場します」と書きました。その7人が、そのまま上位に固まりました。

指標としての地元開催女王の相関も+0.322と、32指標中14番手に入っています。ただしこの指標の1番手だった阿部未悠選手は70で9位タイ、一方で首位タイの内田ことこ選手は出場者内77番手でした。集団としては効き、個人は当てられていない——この夏ずっと続いている形です。

なお、寒暖差の大きい土地で育ったことが効いたのか、単に地元開催で気持ちが乗ったのか、そこまではデータでは分かりません。言えるのは「6人が上位にいる」という事実だけです。

⑤ 赤ヘッダーの2つは、どちらも機能しました

早見表で赤ヘッダーに据えたのは4R大会強さ難コース強さでした。

全32指標の番手と初日スコアの相関はこうなりました。

持ち味ランキング 相関
難コース強さ女王 +0.487
パーオン女王 +0.469
アンダーパー女王 +0.406
女王指数 +0.406
春強い女王 +0.396
風の女王 +0.393
3R大会強さ女王 +0.385
4R大会強さ女王 +0.380

難コース強さが実質1位(+0.495の右肩上がり女王は対象26名の小サンプルのため除いています)。4R大会強さも+0.380。伸びないコースで4日間、という読みは合っていました。

一方で、「いまの状態」を測る指標はまた効きませんでした。

相関
連続トップ10女王 -0.137
直近5戦の勢い -0.052

先週のCAT Ladies初日でも同じことが起きています。難しい初日は、直近の調子より積み上げた実力のほうが出る——2週続けて同じ形です。

⑥ 実測スタッツ:乗せた人が上に来た

116人のスタッツとスコアの相関です(公式掲載111名で集計)。

実測スタッツ 相関
パーオン数 -0.658
パット数 +0.567
飛距離 -0.388
フェアウェイキープ -0.279

パーオンが最強で、3大会連続の形です。

面白いのはフェアウェイキープが-0.279にとどまったこと。コース全体では51.2%しか置けていないのに、個人単位では「置いた人が上に来た」わけではありません。首位タイ8人のフェアウェイキープは5〜9本(14本中)で、全員が半分前後でした。

全員が外している以上、差がついたのは外した先だった、と読むのが自然だと思います。

⑦ 2日目のポイント

  • 69が8人、70が15人。首位から1打差の中に23人がひしめいています。4日間ある大会の初日としては、まったく差がついていません
  • 昨年覇者の鈴木愛選手が首位タイ。今季は明治安田3位、ミネベアミツミ7位と4日間競技で結果を出してきた選手です
  • 北海道勢6人が9位タイ以内。この位置を4日間持たせられるか
  • 桑木志帆選手が数少ないノーボギー70で9位タイ。この大会2年連続トップ10、守り切り夏の女王がともに出場者内1番手です
  • 佐久間朱莉選手は73で58位タイ。4R大会強さ・難コース強さ・女王指数すべて1番手の選手が、初日は12/18パーオン・30パットで沈みました

出場116名の持ち味と組み合わせは初日早見表2日目早見表、大会全体の見立ては展望コラムから。


引用・参照

  • JLPGA公式 ニトリレディスゴルフトーナメント2026 Round1 フルリーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール/スタッツ(参照日:2026-08-27)
  • 出身地・プロ入り年・入会期は当サイトDB、所属はJLPGA公式ペアリング表に準拠
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026年8月23日スナップショット、番手は出場116名内。Pearson相関、番手×初日スコア、全32指標を確認)
  • 実測スタッツとスコアの相関は、公式スタッツ掲載111名分を当サイトで再集計
  • 午前/午後・スタートホール別の平均は、JLPGA公式ペアリングと初日スコアを当サイトで突合して算出
  • 他大会との比較値は当サイトDBおよび各大会公式データ(いずれも出場者全員ベース)

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