決着は54ホールの一発勝負—最終組のアマチュアと、その10分前に待つ「データ最強組」
雨で3日間に短縮された資生堂・JALレディス。首位-10の一角はアマチュア長澤愛羅選手、2打差にパター女王1位の菅楓華選手。そしてピンが締まる最終日なら、「拾う力」を持つ選手が浮上してくる。
資生堂・JALレディスオープンは雨の影響で54ホール(3日間)に短縮され、本日7月5日が決着の一日になった。首位は**-10で3人。そのうち1人がアマチュアの長澤愛羅選手**という展開だけでも十分に心躍るのに、ひとつ前の組には事前データ最強クラスの追走勢がそろって入った。さらに最終日には、この2日間の相関には出てこなかった「もう一つの持ち味」が浮上してくる可能性がある。順に見ていこう。
| 組(スタート) | 選手 | 通算 |
|---|---|---|
| 13組 10:45(最終組) | 大須賀 望・永井 花奈・長澤 愛羅(アマ)各選手 | -10 |
| 12組 10:35 | 服部 真夕選手(-9)/菅 楓華・荒木 優奈 両選手(-8) | |
| 11組 10:25 | 宮澤 美咲・前多 愛 両選手(-8)/森井 あやめ選手(-7) | |
| 10組 10:15 | 吉澤 柚月・仲村 果乃・倉林 紅 各選手(-7) |
① 最終組:三者三様の-10
大須賀望選手は、平均226ヤードと出場者の中では控えめな飛距離ながら、R2は18ホール中16回パーオン。この2日間データが示し続けた「飛ばさず、乗せる」という戸塚東の正解の体現者だ。永井花奈選手は、首位3人で唯一、上位で最終日を迎えたときの守り切り女王(10位)の持ち味データを持つ。しかもサンドセーブ女王ではツアー全体1位——この意味は後述の④で効いてくる。そして長澤愛羅選手。持ち味ランキングの対象データがまだない、いわば「データの外側から来た主役」だが、R2の26パット・14パーオンという中身は本物。データがないからこそ、どこまで行くのか誰にも読めない。
② その10分前:事前データ最強の組
12組は事前の顔ぶれで見ると豪華すぎる。菅楓華選手はパター女王1位・直近5戦女王1位・女王指数4位。「正確に沈める力」が順位を分けてきたこのコースで、"沈める力"最強の選手が2打差につけている。荒木優奈選手は直近5戦女王2位・女王指数5位で、初日の66を再現できる勢いがある。そして1打差・単独4位の服部真夕選手はR1で18ホール中17回パーオンという精度の持ち主。首位に最も近い場所で、静かに構えている。
③ 後ろからのドラマ枠
2打差より後ろにも物語の種は十分にある。前多愛選手(-8)はまくり女王9位で、R2に65をマークした上昇気流の真っ只中。吉澤柚月選手(-7)は急上昇女王2位・アンダーパー率女王3位に加えてリカバリー女王3位——この3枚目の持ち味が、最終日は特別な意味を持つかもしれない(④参照)。初日首位から-5で折り返した鈴木愛選手はパター女王2位。4打差は普通なら遠いが、初日に-7が出るこのコースなら射程の内側だ。
④ 最終日の変数:ピンが締まったら、「拾う力」が浮上する
ここまでの2日間、順位と連動してきたのはアンダーパー率+0.405、パーオン+0.278で、リカバリー系の持ち味はほぼ効いていなかった。ただしそれは「乗せられるピン位置だったから」でもある。最終日はピンポジションが締まるのが通例。カップが端やマウンドの際に切られてパーオン率が全体に下がれば、グリーンを外した後に拾ってパーで凌ぐ力の価値が一気に上がる——つまり、これまで無関係だったリカバリー女王・サンドセーブ女王が、最終日に限って浮上してくるシナリオだ。
その恩恵を最も受けるのは、サンドセーブ女王1位+リカバリー女王12位+守り切り女王10位という「締まる終盤のための持ち味」がそろった首位の永井花奈選手。そして-7から追う吉澤柚月選手(リカバリー女王3位)。伸ばし合いが我慢比べに変われば、この2人の一打一打がじわじわ効いてくる。逆に言えば、パーオンで押してきた選手たちは「外した後」が今日の分かれ目になる。
みんなで予想の結果発表は本日18:00。あなたが推した選手は、伸ばし合いとがまん比べ、どちらの展開を待っているだろうか。
応援を、もっと深く。持ち味ランキングを片手に、決着の54ホール目をもっと深く。