女子プロゴルフ応援Labo.

JLPGA · Independent Cheering — 応援を、もっと深く。

← コラム一覧に戻る
試合解説2026/07/05

開幕は伸ばし合い、鈴木愛選手が-7で首位発進──初日から見えていた「戸塚東の正解」

4つのパー5が総ボーナス。効いたのは飛距離ではなく“沈める力”。荒木優奈選手がT2、アマチュア長澤愛羅選手もT5と好発進。

佐久間朱莉・髙橋彩華 両選手が不在の新主役週、資生堂・JALレディスオープンは開幕から伸ばし合いになった。出場91名のRound1平均は**-2.4**(パー72)。首位は鈴木愛選手の**-7**。この初日、何が順位を分けたのかをデータで見ると、じつはこの大会を最後まで貫くことになる「戸塚東の正解」が、もう顔を出していた。

順位 選手 R1
1 鈴木 愛選手 -7
T2 服部 真夕・青木 瀬令奈・荒木 優奈 各選手 -6
T5 木戸愛・平塚新夢・長澤愛羅(アマ)・大須賀望・都玲華・神谷桃歌・セキユウティン 各選手 -5

① 開幕は“伸ばし合い”──パー5が総ボーナスに

初日の戸塚東は、4つのパー5がそろって稼ぎどころになった。

ホール パー 対パー バーディー数
11番 5 -0.28 41(最多)
14番 5 -0.26 36
6番 5 -0.23 37
7番 5 -0.19 32
1番 4 +0.24 9(最少級・この日最難)

スコアの源泉は明快で、4つのパー5すべてが対パーでマイナス。ここでどれだけ取れるかが初日のスコアを決めた。逆に、難しかったのは1番・16番・4番といったパー4。「パー5で伸ばし、パー4を耐える」――開幕から、そういう一日だった。

② 効いたのは「バーディー量産」と「アンダーパー率」

各選手の事前の出場者内「番手」と、R1スコアの相関を取ると、伸ばし合いの日の主役がくっきり出た。

持ち味ランキング R1スコアとの相関
バーディー量産女王 +0.364 ◎ 最も効いた
アンダーパー率女王 +0.327
高難度コース女王 +0.275
女王指数 +0.207
パター女王 +0.197
初日好調女王 +0.170
パーオン率女王 +0.123
4日間大会女王 -0.00 無関係
飛距離女王 -0.01 効かず
リカバリー女王 -0.08 効かず

伸ばし合いの開幕を制したのは、取れるホールで確実にバーディーを量産する力(バーディー量産女王 +0.364)と、コンスタントにアンダーを積むアンダーパー率(+0.327)だった。そして、この日も飛距離はほぼ無関係(-0.01)。戸塚東は初日から、飛ばし屋のパワーではなく、正確に沈めるスコアメイクを上位に押し上げていた。派手さより、堅実な“沈める力”が効くコース――その性格は、開幕日からはっきりしていたのだ。

③ 上位の共通点は「乗せて、沈める」

首位に立った鈴木愛選手をはじめ、上位陣のスタッツには共通点がある。

選手 R1 パーオン パット 飛距離
鈴木 愛選手 -7 15/18 26 243y
服部 真夕選手 -6 17/18 29 248.5y
荒木 優奈選手 -6 14/18 26 247.5y
木戸 愛選手 -5 16/18 29 238.5y

首位の鈴木愛選手は、15パーオン+26パットの安定感でスコアをまとめた。T2の服部真夕選手にいたっては18ホール中17回パーオンという精度の塊。上位はそろってパーオン14〜17個で、「グリーンに乗せて、確実に沈める」点で一致している。②の相関がそのまま人の形になっている、と言っていい。

④ お手本勢は好位置、アマの快進撃も

我々が事前に推したお手本予想の3人は、そろって好発進を決めた。荒木優奈選手(女王指数4番手)がT2の-6、菅楓華選手・金澤志奈選手・河本結選手も-3と好位置につけている。さらに、アマチュアの長澤愛羅選手が-5のT5に食い込んだのも初日のトピック。技術(乗せる・沈める)が問われるコースだからこそ、若い才能が臆せず上位に並んでいる。

各選手の持ち味は持ち味ランキング一覧、組み合わせはDay1早見表、全成績は大会ページから。開幕から見えた「飛ばすより、沈める」――この正解を、誰が最後まで貫けるか。長い一週間の、幸先いいスタートだった。


引用・参照

  • JLPGA公式 資生堂・JALレディスオープン2026 Round1 リーダーボード(ホールバイホール)/ホールサマリ/スタッツ(参照日:2026-07-02)
  • 持ち味ランキングの番手・相関は当サイト編集部の集計(指標は2026-06-29スナップショット、出場者内ランキング。Pearson相関、番手×R1対パー)
  • 出場平均-2.4は公式ホールバイホールから算出(91名)

関連選手