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試合解説2026/06/13

桑木志帆選手が3打差で最終日へ、効いた持ち味が一変──サントリーレディス2026 R3を持ち味ランキングで振り返る

土曜の六甲は約1.9打タフ化。R1〜R2を支配した「パーオン」が沈黙し、代わりに浮上したのは。

宮里藍 サントリーレディスオープン2026のRound3(土)。決勝ラウンドは、事前から読んでいた「土曜に難化する我慢型」が、はっきりと牙を剥いた一日になった。

順位 選手 R3 通算
1 桑木 志帆選手 70(-2) -17
2 永井 花奈選手 68(-4) -14
3 ソア キム選手(アマ) 72(E) -12
4 鶴岡 果恋選手 70(-2) -11
5T 沖せいら・髙橋彩華・荒木優奈 各選手 -10

首位は桑木志帆選手。スコアの出にくい一日に「70(-2)」とまとめ、通算-17で2位に3打差。当日のベストは永井花奈選手の「68(-4)」で、通算-14の2位に浮上。初日首位だった14歳アマ・ソア キム選手は、この大会で初めて伸ばせず「72(E)」、通算-12で3位に後退した。この一日を、当サイトの持ち味ランキングから読み解く。

ランキング① コースは約1.9打タフ化した

難易度を語るとき、生存者バイアス(上手い選手だけが残るので平均が良く見える錯覚)には注意が要る。そこで、決勝に残った同じ66名でR2とR3を比べた。

母集団 R2(金)平均 R3(土)平均
決勝進出の同66名 -2.24 -0.36 約1.9打 難化

同じ顔ぶれで1.9打もスコアが落ちた。錯覚ではなく、コースが本当にタフになった。R1(-1.36)→R2(-0.58)→R3(-0.36)と、3日連続で難しくなり続けている。

ランキング② 効いた持ち味が、土曜で一変した

開幕前に付けた出場者内の「番手」と、各ラウンドのスコアの相関を3日分並べる。数字が大きいほど「その持ち味が効いた」ことを示す。

持ち味ランキング R1 R2 R3
パーオン率女王 +0.37 +0.56 +0.01
風の女王 +0.12 +0.32
守り切り女王 +0.25
パター女王 +0.28 +0.29 +0.20
高難度コース女王 +0.34 +0.34 +0.09
女王指数 +0.30 +0.29 +0.08
右肩上がり女王 -0.14

主役が完全に入れ替わった。R1〜R2を支配した「パーオン」は+0.01とほぼ無相関に沈黙。代わって最も効いたのは**風の女王(+0.32)**だった。スコアが出ない難条件では、グリーンをいくつ捉えたかより、**風の中でどうマネジメントし、パットで取り切り(パター+0.20)、リードを守るか(守り切り+0.25)**が順位を分けた、と読める。

なお、ムービングデーに期待した「右肩上がり女王」は-0.14と機能しなかった。伸ばし合いではなく耐え合いの土曜では、追い上げ型より「崩れずに残った選手」が上に来たということだ(守り切り女王は対象12名と小サンプルのため、参考値として扱う)。

ランキング③ 「守り切り」を地で行った首位

桑木志帆選手の事前番手 出場者内
守り切り女王 1位
女王指数 3位
パーオン率女王 4位
→ 3日間 64-65-70 通算-17・3打差首位

守り切り女王1位の本命が、最も守り切りが効く土曜に、リードを守ってみせた。データの読みと現実が、最も気持ちよく噛み合った一日だ。

ランキング④ ホール別─パー5が締まった

ホール パー 対パー
2番 4 +0.24 最も難しい
14番 4 +0.12
12番 5 ±0.00 R2の-0.31から急変・締まる
17番 5 -0.29 数少ない稼ぎどころ
8番 4 -0.24

R2まで「ボーナスホール」だった12番パー5がプラスマイナスゼロまで締まり、稼げるパー5は17番がほぼ唯一に。短いパー4の2番が最難関化するなど、コースが取りどころを一つずつ閉じていった。

ランキング⑤ 彗星は最終組へ

選手 R3後 最終日(R4)最終組 10:05
桑木 志帆選手 -17 / 首位 ◯(守る側)
永井 花奈選手 -14 / 2位 ◯(追う側)
ソア キム選手(アマ) -12 / 3位 ◯(14歳の世界デビュー最終章)

DeepDiveで「週末に難化すれば地力の本命が捉える」と書いた見立てどおり、難しい土曜でソア キム選手はこの大会で初めてスコアを落とした。それでも崩壊せず「72(E)」でまとめ、首位の桑木志帆選手・2位の永井花奈選手とともに最終日の最終組へ。14歳アマが、日本ツアーの優勝争いの最前列で日曜を迎える。

振り返って

土曜の六甲は、3日間でいちばんタフだった。効く持ち味も、グリーンを捉える「パーオン」から、耐えてマネジメントする「風・パター・守り切り」へと入れ替わった。首位の桑木志帆選手は通算-17、3打差。“全英切符”の観点でも、優勝・2位圏に桑木選手・永井花奈選手が並ぶ。最終組には14歳アマ・ソア キム選手。各選手の持ち味は持ち味ランキング一覧、大会の経過は大会ページから。守りの本命か、追う者か、彗星か――日曜の六甲が答えを出す。


参照:JLPGA公式 宮里藍 サントリーレディスオープン2026 Round3 リーダーボード/ホールサマリ/ホールバイホール、Round4 ペアリング(参照日 2026-06-13)。番手・相関は当サイト編集部集計(指標2026-05-31スナップショット、出場者内ランキング、Pearson 番手×R3対パー)。コース難化はR2・R3とも決勝進出の同66名で比較(生存者バイアス除去)。守り切り女王は対象12名の小サンプルにつき参考値。ソア キム選手はアマチュアのため持ち味ランキング対象外(参考枠)。

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